余裕がない時に思い出したいハグの話
ふたり目の妊娠中に、私が尊敬するある人に言われたことがある。
「子育てって大変だけど、子どもが構ってほしくて騒いでいたり、イライラしそうな時ほど一回ぎゅーっとハグしてあげるのよ。
ハグして少しお話ししたり、ちょっと待っててねってお願いするにしても3分もかからないけど、ずっとイライラしたままでいるよりも3分使ってお互い穏やかに過ごす方が気持ちいいから。」
そして私のことをハグしながら、コツを教えてくれた。
「ハグにはコツがあってね、両腕をめいいっぱい広げてから抱きしめてあげるのよ。」
今思い出しても、心地が良いハグ。
初めてやり方を教えてもらった。
両腕をめいいっぱい広げてから、めいいっぱい抱きしめてあげる。しゃがまないと跳べないように、ハグにも助走というか準備が必要なんだと気づく。
腕をめいいっぱい広げると背中側の筋肉をメインで使う。そして息が吸いやすい姿勢になる。
そして引っ張られた弦がはじかれるように、抱きしめる時には心地よく力が抜けながらも、しっかりとハグができる。
仕事上、動作を見ていると良く感じることだけれど、心地よい動作になるかはその前段階で決まる。
だから、夕ご飯を作っていたって掃除の途中だって、一度手を止めて両手を広げて抱きしめる準備をしてみる。
そしてなにより、抱きしめるって、抱きしめられるって、めちゃめちゃ心地がいい。
私も毎回出来ているわけでは全然ないけれど、時に思い出してハグの心地よさを味わっている。
聞くところによるとそのうち抱きしめさせてもらえなくなるらしい。(男の子は特にそうらしい)
自分の身体を意識するのは痛みがある時とかつらい時が多くなってしまいがちだけど、身体を持って産まれたことを良い意味で満喫できるのがバグだと思う。
ちょっとしたコツを意識してハグしてみるのはどうですか?
子どもや、もちろんパートナーや他の親しい人とも。