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私の本棚
大きい本棚をふたつ買った。
本棚を新調したいとは、長い間考えていた。
今までの本棚は私にとっては小さくて、買った本が入らない入らない。気づけばあちらこちらに入りきらない本が置かれているような状況で、入らないのに本を増やすのはなあ…と、購入もためらうようになってしまっていた。(電子書籍よりも紙派なもので)
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本棚に並べられている本を眺めると、実際に読んでいるときと同じくらい心が静かになるように感じる。
一冊一冊の本に意識を持っていけば、細かい内容は思い出せなくとも、どんな気持ちで読んだか、文章がどんな空気をもっていたかを思い出せるし、それに浸ることができる。そのときどんなことで悩んでいたか思い出せるものもあるし、そのときの自分の幼さも同時によみがえってくる。
だから、本を読む時間や余裕がなくても本棚を眺めるのが好きだ。
全部頭に入っているわけではないので「私の頭の中」とまではいえないけれども、本棚はひとつの世界であって、自分の道のりでもあると思う。
買ったばかりの大きい本棚にはまだ余白がある。私もまだまだこれからということも示してくれているようで、心強く感じる。
そこに最近は子どもの絵本のコーナーもできて賑やかになっているのもすごく気に入っている。