クライアントワーク!
梅雨入りしましたね。
雨の日は結構好きです。いい写真が撮れるので。
今回の講義では、実際にクライアントから依頼を受けた定でワークを行いました。
クライアント(仮)からの依頼は以下の通りです。
依頼内容
①.架空[ファミリーレストラン]
【ポスター、看板等に使用するキャラクターの作成のお願い】
家族や子供たちに愛されるキャラクター
・イタリアンレストラン
・全国に10店舗
・客単価2000円前後
・家族連れが多い
こだわり
・売上げ
・接客
クライアントの要望
・みんなに愛されるキャラがいいな
・とことんかわいいのがいい
・動物とかいいかも
・キャラは全身入れたいな
・名前をつけたいな
・将来的にはグッズ展開も考えたい
②.架空[高級レストラン]
【ポスター、看板等に使用するキャラクターの作成のお願い】
家族や子供たちに愛されるキャラクター
・イタリアンレストラン
・ドレスコードあり
・客単価1万5千円〜2万前後
・テーブルは5席で、夜2回転の小さなレストラン
クライアントの要望
・抽象的なのが好き
・スタイリッシュに!
・店の雰囲気を壊さないようにしてください
キャラクター2点の依頼です。
それからクライアント役の先生と打ち合わせを行い、ラフを描いていきます。
ファミリーレストランラフ案
1つ1つ説明していきたいと思います。
私は独自性というところに着眼しました。
最初は情報集めからです。
いろんな(イタリアン)ファミリーレストランをリサーチしていきます。
<リサーチ大事!!>
意外とオリジナルのキャラクターっていうものが存在しないことに気がつきました。確かにファミリーレストランって国民的キャラクターとコラボいているイメージの方が強いなーと感じていました。
子供から愛される有名なキャラクターを用いることで、そのキャラクターのファンから一定のお客さんを獲得できるし、何よりも、安心感が違うなーと思います。
ん?
いや、これ超強みじゃん!
キャラクターが被らないのはすごく強いし、よりご当地感を出せる!
クライアントが経営するファミリーレストランの歴史では
京都からはじまり、拡大していったとありました。(架空ですよ)
なので、このレストランの場合は、イタリアンレストランの要素を入れつつも、京都っぽさとか、関西っぽさ。そのお店独自のものや、こだわりを前面に出していったらよいのでは!?
A案 正直そのまま取り入れすぎたな〜と反省しております
動物は鹿です。
鹿ってすごく関西のイメージがあるんです。
奈良の存在感もあるのですが、京都の大学で鹿に触れたことがあったので...。
関東人の浅はかマインド。ごめんなさい。
わんぱくな性格で、特徴が眉毛です。
最近のキャラクターって少し癖のある子が流行っているなーと思いまして、
例えば可愛い見た目なのに、いつも気だるげだったり、可愛いのにストーリーに少し闇があったり。
ということで繋がり眉!....う〜ん。
このキャラクターの工夫したところは逆から見ると笑っている顔に見える点です。
シチュエーションを想像してみてください。
ファミリーレストランに家族連れのお客さんが来店します。
兄弟とお母さん、お父さんの4人家族が来たと想定します。
兄 父
ーーーーーーーー
テーブル
ーーーーーーーー
弟 母
そこでテーブルにメニューを広げて、
何を食べようかと思案します。
この時どっちがわにも見えるようにメニューを置くとは思うのですが、
片方だけで見るっていうタイミングがどこかであると思うんです。
その時メニューを見ていないがわがちょっと退屈になる時間があるんです。
1秒だけでも。その瞬間はどこかで起こります
その時! メニューにこの顔があれば、話のネタの1つになるのでは..?
と考えこのキャラをラフとして提出しました。
コンセプト的には結構好きなんですけどね。
B案 ライオンのおばちゃん
B案はモチーフの動物がライオンです。
このイタリアンレストランのこだわりである、「接客」の部分を推していこうと思い、このようなウエイトレスの格好にしました。
ダイナーにいるおばちゃんのようなイメージで、お客さんに対してより良いサービスを提供するよ!と言うコンセプトで考えました。
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クライアント(先生の一言)から
・もっとおばさん感を出してほしい。
おばちゃんの元気ハツラツな感じ。元気なおばちゃんってどういうものや要素なんだろう?それを敷き詰めて考えたら、もっと良いデザインになりそう。
・もっと家族や子供受けを狙って行った方がいいと思う。
今のデザインだとあまり子供が受けてくれなさそう。やっぱりファミリーレストランだし、家族づれの方々が多く利用する場所なので、そこに合わせていかないとダメだよね。
・目が点なのはちょっとアレかもしれない。
もっと大きな目を使ったり、ギョロっとしたものにした方が
表情がわかりやすくなると思う。
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C案 ライオンのお父さん
C案は崩しのデザイン案として提出させていただきました。
他のデザインと違い、主線がないところが特徴で、よりデザインちっくに考えたものです。
イメージは休日のお父さんで、トマト感をだした案です。
クライアントからはこれが一番好評でした。
確かに看板だけでなく、グッズ展開のことも考えるとこれが一番物にしやすいのかなと思いました。
色々話し合った結果、B案のおばちゃんで進めることになりました!
ファミリーレストランキャラクターの清書がこちら
腕の大きさにメリハリを持たせて、目を点からぱっちりした形に変更しました。
おばちゃん感は出たかな?
「どういうタッチで」って言うのを聞いておけばよかったな〜と
おそらく基本的に真ん中のような感じなんだろうけど、絵本のような柔らかさを持っても、子供たちは好きなんじゃないかな!!
少なくとも私は左のほうが愛着湧きますね。(グッズ展開難しそうだけど。)
高級レストランラフ案
高級レストランは食材へのこだわりがあったので全体的に贈り物を渡すようなイメージで制作しました。
はい。
そうなんです。
B案とC案はもはやキャラクターでもなんでもなくて、ただのロゴなんですよね。
考えすぎてわからなくなっていく事が度々あるのでほんとに気をつけないとな。
という事でほとんど消去法で決定したA案で
清書がこちら
どーーーん
まとめ
デフォルメ化されたキャラクターを考えるのって本当に難しい。
げんざぶろう(青いくま)以外であまりミニキャラを書かないので、どういう風に見せたいのか、またクライアントはどんな絵を欲しているのか言葉から単語を上手に拾っていかないといけないなと思いました。
また、クライアントと自分の感性が違うのは当たり前で、お互いの共通認識を持つためにはやっぱり円滑なコミュニケーションが必要不可欠なんだろうなと思います。