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【読書日記】12月/2022

もう1月の中旬だなんて。
アッという間に年末年始は過ぎ去っていったとさ。

センスがないと思っている人のための読むデザイン

デザイン経験がなくても、デザインソフトがなくても、読むだけでデザインセンスが鍛えられる本。
電車でできるコンセプト探しゲーム、デザインネタ帳のつくり方、組み合わせアイディア発想法など、人気メルマガ著者の独自メソッドを大公開。
身のまわりにあるものから「デザインが学べるポイント」をピックアップ!
フォントの使い方、配色の考え方、レイアウトの勉強までデザインを吸収するヒントがいっぱいです。
Amazonより

自分は絵が描けないためデザインの幅が狭まっていたが、それを広げてくれそうなアイデアがたくさんあった。デザイン経験がない人はもちろん、経験がある人もどちらでも勉強になる部分があってわかりやすい。やるべきこともきっちり順序立てて書いてあり、実践しやすい。おかげで毎日、何かしらの絵を描くミッションは今のところ続いている。

火車

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
「BOOK」データベースより

ボリューミーな一冊だが、真相にジリジリと迫っていく様子は絶えず緊張感があり、飽きる瞬間がなかった。予想もしてなかった方向へどんどん話が進んでいくので、終始驚かされた。本当に現実にあり得そうなのに、誰も考えつかないような突飛な展開が面白かった。

夜市

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。
「BOOK」データベースより

雰囲気がとても良かった。鳥肌が立つような恐怖ではなく、どこか懐かしさを感じる怖さ。
同時に収録されている「風の古道」では、こどもの頃の冒険心を思い出させてくれた。
読みやすいので読書慣れしていない方にもおすすめできる。


昨年はホラーやミステリーを読むことが多かった。昔はホラーが苦手だったのに今ではすっかりハマってしまった。
そこでホラーとミステリーに共通しているのは何だろうと考えたが、それは得体の知れないものへの恐怖だと思う。説明できない「分からなさ」が怖いし、面白い。ミステリーでは最後に謎を解き明かしてくれるのでスッキリするけれど、ホラーでは謎は謎のままなことも多い。それだからホラーは怖いんだよなあ。すっきり終わらない気持ち悪さがホラーとして本領を発揮するのだなあ、と改めて実感した。

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