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編集の仕事をしながら、コーヒー豆を焙煎し始めた理由。About Me


こってりめの自己紹介

本業はプランナー、エディター、ライターをやっています。思えばずいぶん長い間、フリーランスとして広告や雑誌・書籍の制作に携わってきました。現在も類似の仕事をしているのですが、ジャンルがぐっと狭くなって、主に企業が発行するサステナビリティ報告書や統合報告書などの編集・ディレクションを手がけています。ざくっと言ってしまえば、企業のサステナビリティを推進するお手伝いをする仕事です。

実は環境というくくりで言えば、2000年代初頭、環境雑誌(ソトコトとか)というジャンルが注目され始めた頃から、この領域を得意分野として仕事をしてきました。さらに遡ると新卒採用広告や入社案内の制作をしていたので、人材や組織開発にも知見があり、環境+働き方改革とか、ダイバーシティーとかがかけ合わさって、サステナビリティ推進をお手伝いする仕事につながっていまる。

おもしろそうなものには何でも食いつき、すすめられたら、とりあえずやってみる性格なので、一見、脈絡のない経験がありますが、振り返ってみればなんとなくひとつの方向に流れている気がします。

コーヒーにまつわるサステナビリティの問題

いまは定年再雇用のサラリーマンの身ですが、かつてフリーランスで仕事をしているときは、よくスタバで仕事をしていました。「意識高い系」と言われるMacでパチパチ仕事をしているあれでした。そのときにコーヒーだけでなく、豆の産地のことにも興味を持つきっかけになったのでしょう。

いま携わっているサステナビリティの仕事の視点からコーヒーの世界を見ると、2050年には気候変動でコーヒーの栽培適地が半減するという問題があり、価格上昇と高品質なコーヒーの生産減少につながります。

他にも、生産者の低賃金労働問題、フェアトレードの実効性、大規模栽培による森林破壊などの課題があります。人権や生態系破壊の問題を解決しようとEUの森林保護法という法律で、森林破壊につながる農産物(コーヒーを含む)の輸入には証明が必要になる予定です。しかしこれは小規模農家にとっては負担が大きいと聞きます。(やっぱり生産国からの反対で導入が1年延びたらしい)

もうひとつ日本でも聞かれるような農業の後継者問題もあると思います。アジアの主要コーヒー生産国であるベトナムやインドネシアでは、経済成長に伴い、日本のように若者の離農が進み、後継者問題も出てくるでしょう。

第3日曜10:00〜13:00 月イチ3時間だけ開店する、つながるカフェ

ともかくコーヒーに関わる問題は山積ですが、大きな問題の解決はできないけれど、ちっちゃな貢献はできそうだ、という想いから、サステナブルなコーヒーの自家焙煎と、その自家焙煎したコーヒーが飲めるサードプレイスを始めました。月に1回、第3日曜日に3時間だけオープンするカフェを赤坂見附の「スナックひきだし」で始めました。オーナーは最近、あちこちで昼スナのママとしてメディアに登場している木下紫乃ママです。

スナックの間借りなので、たまたまカウンターで横にいた人と仲良くなって、コーヒーをきっかけにコミュニティが広がればいいと思います。サステナビリティに関わる相談(マジメな話)でも、いちおう森林インストラクター(あまり活動していないけど)でもあるので生態系の話、林業の話でも、2年前に感染性心内膜炎になって心臓の手術をしたので、病気の話でも、50歳を過ぎて会社員になり、いまは定年再雇用の身なので、定年前後の話でも。キャンプもしていたのでアウトドアの話でも。割と守備範囲広いです。

ほかのカフェと違って、そもそもつながりを作る場所なので長居も歓迎、知らない人に気軽に話しかけてください。Wi-Fiも利用できます。厨房設備の関係でフードの提供はできませんが、生もの以外は持ち込み可能です。コーヒーに合うスイーツの持ち込みも歓迎します。ネコ好きなので、ニャン割りもやってます。

どこの誰が育てたのか、顔の見えるコーヒー

扱うコーヒー豆は、生産者や栽培方法が明確で、産地のコミュニティに貢献しているものを選んでいます。何より、生産者が環境や地域コミュニティに配慮しながら、高品質なコーヒーを届けようとしているストーリーや志を伝えたいと思います。

それには自分でコーヒー豆を探して焙煎し、それを販売するのが最適だと考えました。焙煎機は高価なので時間貸しのシェアロースターを利用しています。コーヒーの生豆もネット通販で少量から購入できるので、始めやすい環境にあります。やらない手はないですよね。ロゴマークがネコなので、お察しがつくと思いますが、ネコ好き。なのでジャガーやピューマなど、大型のネコ科動物の保護に貢献するお豆も積極的に提供・販売しています。

コーヒーから世界の文化を知ることだってできる

コーヒーの焙煎を始めて、世界には様々な飲み方があることを知りました。シナモンやジンジャーだけでなく、コショウ、カルダモン、ナツメグなども使われます。「コーヒープラネット」という本を読むと、レシピとともにその国や地域の文化を知ることができます。

スパイスだけでなく、ラムやジン、ウイスキーなど様々なリキュールを加えたアレンジコーヒーも数多くあります。ネットや本で知ったアレンジコーヒーや、斬新なコーヒーを提供したいと思ってます。

遊びを通じて社会課題に貢献しましょう。

最近、企業のメッセージとして「事業を通じて社会課題を解決する」とか「SDGsに貢献する」といったフレーズを耳にするようになりました。仕事となると大変ですが、1杯のコーヒーを飲むことで世界の現実がわかったり、なにかしらアクションが起こせたりするといいと思います。
「遊びを通じて社会課題の解決やSDGsに貢献する」くらいの気軽な気持ちでいいんじゃないですか?

コーヒー屋さんを始めたことには、こんな想いがあります。
サステナビリティに詳しくて、コーヒーの焙煎ができて、森林インストラクターの人は、たぶん日本でひとり


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