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 植物によるミネラルのナノ化


20年以上、音と形の関係をフォノグラムによって研究してきたのですが、
そんな私が植物細胞水に関心を持ったのは「液体にも共鳴を考えることができる」ことが解ったからです。
どうして植物細胞水の音響対称性が高いのか?
私なりに、今の段階で解ってきたことを書いていこうと思います。
まず、篠原さんのご著書の中にエネルギーと表面張力の話が出てきます。

いろいろな植物細胞水の表面張力を計測していったら、ハマナス(日本原産のバラ)の植物細胞水の表面張力が最も低いということが解っています。
表面張力というのは、液体面が空気に触れている時の引っ張る力のことで
液体がまとまって丸い水滴になる力のことです。

表面張力があるので水滴は丸くまとまっている

もし表面張力が低いとどうなるでしょうか?
この丸い雫がグッチャっと拡散していきます。
シャビシャビ、サラサラな水になるとも言えます。

同じ水なのに、表面張力が違うのですが、いったいこの表面張力を低くしている原因は何でしょうか?

表面張力が低くなる一つの原因として、界面活性が考えられます。
界面活性とは、物を細かくしていきますと、同じ体積の物でも表面積が増えていきます。
表面積が増えるというのは、簡単に言うと空気に触れている部分が多いという事です。例えば、何かの野菜に塩をまぶすとき、細かく切ったほうが塩味が乗るのは経験的にわかっていると思います。
これは、同じ体積の野菜でも、細かく切れば表面積が増えるため、そこにつく塩の量が増えるからです。
物質の表面積が増えていくと、原子や電子などが表面に出てくる割合が多くなってきます。
この割合がある臨界点を超えますと、同じ物質でも異なる物性を表すようになります。
同じ物質でもナノ化してくと、物性*物質が持っている性質が変わるということです。
これは、表面に剝きだした電子や原子の量子力学的な振る舞いによるものと考えられています。
*原子や電子が物質表面に出てくる割合が増えると、エネルギーが上がります。

以上の要点をまとめますと、

「ナノ化(界面活性)するとエネルギーが上がる
界面活性された液体の表面張力は下がる
したがって、表面張力が低いほど、界面活性されておりエネルギーが高い液体であると考えることができる。」

という事になります。
*あくまで現時点での私の理解です。
詳しくは、「日常は行く」を御一読されることをお勧めします。
ちなみに、この本の謎のタイトルなのですが、なぜ蒸留の本なのに、「日常は行く」なんですか?と伺ったら、「蒸留って思い返すと掃除しかしてないから」ということでこのタイトルになったそうです。(笑)

界面活性剤とは水と油をよく混ぜる溶剤のことですが、植物細胞水は油とよく混ざることが解っています。
この事実から植物細胞水が界面活性していることが解ります。

しかし、勘の良い読者ならお気づきと思いますが、もっとしっくりした説明が必要です。
そもそもエネルギーが高いとは何のことを言っているのか?

エネルギーが高いという意味は、

「フォノグラムの音響対称性が高い、すなわち、エントロピーが減少した液体であるということなのです。」

*これは、物質科学の中での共鳴理論だけでは解決不可能な問題を含んでいます。
それは時間と空間をパラメトライズしてしまっているところからスタートしてしまっているからです。
量子論も相対性理論も、この意味においては同じです。
ナノ化とは、ある意味、この時間、空間のパラメトライズが不可能な次元に移行する過程であるとも考えられます。
高次元に移行すればするほど、共鳴だけがある世界(ブラフマ)に移行します。
そこには、アートマ(個我)は存在できません。
量子力学の理論体系が確率論を持ち込むのも、時空パラメーターが適応できなくなってしまうことから起きる現象であり、認知次元と、表現次元のギャップを埋めた結果、このような数学体系になったと考えられます。

ここまでをもう一度まとめてみます。

「ナノ化すると界面活性し、液体の表面張力が低くなる。
また、その液体の音響対称性はナノ化するほど高くなり、エントロピーが減少する。」

と今の私には結論されます。

電子のパイ電子共役という概念は、おそらくピタゴラスカンマが消失した世界での共鳴原理を考えなくてはならず、であるからこそ、植物細胞水のフォノグラムの音響対称性が高いのだと考えられます。

つまり、ナノ化する過程自体が異なる次元に移行しているという事です。
私が植物細胞水を「あっちの水」と言っているのはこの意味においてです。

前置きが長くなりましたがここからが本題です。
読むのが面倒な人はラジオを聞いてください。


ナノ化するとエネルギーが上がるのですが、機械で粉砕してもナノ化まではいきません。
物質をナノ化するにはいろいろと高度な技術がいるのですが、大自然はすでにこれをやっているという話です。

最近はミネラルもサプリで摂る時代になっていますが、このようなサプリは
鉱物ミネラルと言われているもので、ほとんどが体内に取り込んでも吸収されずに流れてしまうようです。
おそらくナノ化されていないミネラルではないかと思います。
植物は、その根から酸を出し、土壌のミネラルを溶かし、吸収します。
この過程でミネラルはナノ化するので、植物から摂取するミネラルは、しっかりと体内に吸収されるそうです。
植物細胞水には、このナノ化されたミネラルの情報も持っていますから、
なぜ、フォノグラムの音響対称性があのように高いのか解る気がします。

また、以前から不思議だったのですが、味噌や漬物などの発酵物は音響対称性が高く、その理由が良くわからないでいました。
しかし、発酵とは、菌による物質のナノ化であると考えますと、長年の疑問が解決したような気がしました。

ナノ化すればするほど音響対称性が高くなる。
ナノ化とは、物質のエネルギー化、振動化と考えられますので、後は、その共鳴、共振が矛盾なく起こればよいということになります。

この矛盾というものがピタゴラスカンマというものなのですが、
物理次元ではピタゴラスカンマが存在しているが、高次元ではこれが解消されることにより、無矛盾の共鳴体になると考えられます。
個体においては等音面カーブという形状に収束し、液体においては表面張力が低い液体に収束していきます。

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