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障がい者の幸せについて感じること
はじめに
先日、自立支援の手続きに使う診断書が渡された。
封がされていなかったため読んだのだが、主たる病名が広汎性発達障害と書かれていた。
一番最初に行った病院では、統合失調症と診断された。私の場合、統合失調症の症状は、ASDと外的ストレスによることも考えられるらしい。
その後、別の病院で、軽度発達障害の疑いありと診断されているが、診断書に書くだけで、はっきりと「あなたは発達障害です」と言わないのが腹立たしい。
いずれにせよ、コミュニケーションが上手くいかないことにより仕事を転々としたことは、発達障害の特徴だったと考えられる。
今さらそれを知っても遅いのだが、もっと早く通院していればよかったと思う。
この記事では、障がい者に生まれた私が、障がい者の幸せについて思うことを書きたいと思う。
私が思う私にとっての幸せ
今のところ大きな病気もしていないし、健康でいられていることには感謝しなくてはならないと感じている。
その一方で、「私は幸せではない。障がいを抱えてまで生まれて来たくはなかった」という想いがある。
私の今年の目標に、「孤高に生きる」というものがある。
枡野俊明さんの本を読んで立てた目標だが、長い年末年始の休みの後に三連休があり辛かった。
改めて感じたのは、孤高に生きている人は、人との関わりをたって四六時中一人でいるということではなく、最低限の人間関係を構築しているということである。
私の場合、日中は就労継続支援B型事業所にいるが、開所時間が10時〜15時のため、ほとんどの時間をひとりで過ごしていて、利用者ともほとんど話さない。
家に帰れば家族がいるとか、たとえ一人暮らしでも定期的に家族に会っている人が羨ましいのだが、家族には私をもっとかまってほしいと思う。
そんな孤独に加え、低収入だからやりたいことがろくにできないという想いがある。
私の趣味はヘラブナ釣りだが、私の父のように平日働いて、土日に楽しむという人がほとんどである。
私も、父のように安定した収入を得られる仕事に就こうという想いもある。
しかし、年齢的に厳しいのと、もし続かなかったら、再び職を転々とすることになるという想いから躊躇してしまう。
結果、やりたいことができず感謝の気持ちを持つことさえ忘れ、「私は不幸だ。障がいを抱えてまで生まれて来たくはなかった」という想いが芽生えてしまうのである。
安定した収入があれば、休日を楽しむことができる。釣り場に通っているうちに、そこでしか会わない釣り友だちもできるだろう。
よって、私にとっての幸せは、円満な人間関係と健康と安定した収入である。
円満な人間関係を築くためには、心を開くことだと感じていた。
コミュニケーションに障害があるため難しいのだが、後から入って来た人に、あいさつを返すことならできそうだと思い実行してきた。
しかし、挨拶だけでは難しいのか会話に繋がることはない。
健康に関しては、痩せなくてはいけないと思いつつ、行動に移せずにいる。
訪問看護のスタッフと料理に取り組むことを目標としているが、まずは簡単な料理から始めたいと思う。
チョークの工場で働く知的障がい者たち
先日、Eテレで、チョークを作っている川崎の工場で働く知的障がい者の番組があった。
中学校の教員が会社を訪ね、採用してほしいと言ったが、最初は断っていた。
3度目に訪ねたとき、彼らに働く経験をさせてあげてほしいと頼まれ、2週間だけ働いた。
休憩時間になっても手を休めない彼らを社員が気に入り、社長に採用してほしいとお願いした。
そこから障がい者雇用が始まったのだが、中には定年まで働いた人もいた。
「うちの近くにもこういう会社があればいいのにな」と思って見ていたが、障がい者を偏見の目で見ない社長や社員は立派だと思った。
すごいなと思ったのが、彼らがきちんと社会に貢献しているということだ。
それぞれに担当する仕事があり、自分で目標を立てて仕事をする彼らを見ていて、「私ももっと環境に恵まれればな」と感じた。
たとえば、発達障害の特徴であるコミュニケーションについて学ぶ場所があったり、障害を抱えた人同士の出会いの場があってほしいと思う。
一番強く願っているのは、障害があっても高収入を得られる環境である。
これは自分次第でもあるが、目標に向かって歩んでいきたいと思う。
私は現在B型でnoteを書いたりしているが、相変わらずスキが少なかったり、売れる記事が書けなかったりしている。
稼いでいそうな人を見ては、「障がいがある私には無理だ」と思うが、つい人と比べてしまうクセがある。
事業所の居心地も最悪で毎日つまらないため、A型も視野に入れて探している。
これからも、新しくできる事業所の情報にアンテナを張っていきたいと思う。
不満もあるが、新たな事業所に移るまでの辛抱だと思って時間を大切にしていきたい。
最後に
孤高に生きるという目標を立てたにもかかわらず孤独が辛かったり、思い通りにならないことが多いため、「眠りについたまま目が覚めなければいいのに」と思うことが多い。
知的障害者のことに触れたが、本文中に書いたように、私ももっと環境に恵まれてほしいと思う。
感謝の気持ちを持つことが大切なのはわかるが、障害のせいでコミュニケーションが上手くいかず孤独なことを考えると、幸せだとは到底思えない。
心身ともに健康で、人生を謳歌している人が羨ましい今日この頃である。
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