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エテモンにペタルドラモン…過去作の重要キャラが活躍「デジモンアドベンチャー:」第43~44話感想
第43話「激突キングオブデジモン」、第44話「ヒカリと動く森」の感想です。エテモンやペタルドラモンなど過去シリーズのデジモンが出てくるのは全然歓迎なんだけど、いつまでこの調子で単発回が続くのか…。
デジモンオタクを喜ばせる分岐進化
第43話は無印のボスキャラの中でも一番好きだったエテモン登場回。声優も無印と同じ増谷さんで、演技も当時のキャラを踏襲。やっぱりなんだかんだ無印のキャラが出てくるのはうれしいですね。エテモンの取り巻きが無印でエテモンの部下だったガジモンなのもよきでした。
ボルケーモンとのキングオブデジモン対決で、全体的にギャグ要素高めの回。2匹のラップ対決の影響でアグモンたちがおかしくなってしまうのも面白かった。無印でエテモンを撃破したギガデストロイヤーもボルケーモンとのタッグで無効化されてしまった。
それと同時に、視聴者からも制作スタッフからも人気が高いミミちゃん回。ミミちゃんメインの話のときはほかと明らかに気合いが違う気がするよ…。ミミちゃんの可愛さ全開でしたね。高野さんの演技が良すぎてファンになりそう。
そして、エテモンとボルケーモンのラップ対決に感化されたパルモンがイレギュラーな進化でポンチョモンに。成熟期と同等のアーマー体ながら、「パワーじゃなくノリで上回ることで完全体2体を翻弄している」(光子郎談)
デジモン好きならご存じだと思いますが、ポンチョモンはパタモンが純真のデジメンタルでアーマー進化した姿。パルモンがパタモンを飲み込んでしまっていたのはポンチョモンへの伏線だということでした。よく見たらポンチョモンの鋭い歯ってトコモンの面影が残ってますよね。デジモンオタクを唸らせる分岐進化でした。
あと、ガーベモン回で拾ったDIMカードはただの地図データでしたね。バイタルブレスをとくに深くアニメに関連させるわけじゃなさそうです。
情緒不安定なヒカリ
第44話では、フロンティアでも出てきた十闘士の1体ペタルドラモンが登場。今作ではベルグモン、カルマーラモンに続いて3体目のハイブリッド体ですね。先の2体はフロンティアと同じで敵としての登場だったけど、ペタルドラモンは味方(良いデジモン)のようです。
今回はヒカリ回なんだけど、何をテーマにしてるのかあまりよくわからなかった。構図的には森を守りたいペタルドラモンVSエントモンで、ヒカリは自分を助けてくれたペタルドラモンを助けたいって気持ちなんだけど、イマイチ魅せ方が下手というか、最後に緑に覆われるっていうのもアンドロモン回のときと同じで新鮮味がなかった。スタッフの中にジブリっぽくしたい人でもいるのかな。ヒカリもこの回見ている限りすごく情緒不安定に見える。
そもそも子供たちから助ける意思があまり感じられなかったよね…。ウォーグレイモン+完全体6体ならエントモン倒せたでしょうに。まあペタルドラモンが手出しするなって意味でバリア張っちゃったからかもしれないけど、ペタルドラモンっていうけっこう強キャラかつ過去作の重要デジモン出してる割には無駄遣い感があった。
起伏のないストーリー
ここ最近ずっと思っているのは、今作は単発のオムニバス回が多すぎてストーリーがつながっていないということ。序盤の成熟期レベルの話ならまだしも、もうミレニアモンって巨大な敵が見えているにもかかわらず本筋に絡む話が全然見えないし、それが原因でワクワク感が生まれなくなっている。次回も初のメタルガルルモン登場なのに日常回っぽいし。
あまり無印と比べるのもよくないんだけど、無印はデビモン、エテモン、ヴァンデモン、ダークマスターズ+アポカリモンってボスキャラを4段階に配置したことでストーリー全体に起伏がちゃんとあった。
今作は残りの話数的にミレニアモンが最後のボスだと思うんだけど、そこに至るまでの道のりが平坦すぎて、たまに良い回はあるんだけど全体的には退屈なんだよね。実際、ダンデビモンのときのウォーグレイモン初登場回から今度のメタルガルルモンまで20話くらい空いてるのがなあ。ちょっと中間でダレすぎなんじゃないかな。うまく起伏が作れていないのも今作がイマイチな理由の1つだと思う。