自分らしくあること。
上にグングン伸びていく髪の毛で、
風を感じている最近の息子。
楽しいときは、ちょっとした
奇声とともに、むせこむほど笑う彼。
悲しいときは、大粒涙とともに
体を反らせて全身で泣く彼。
【自分らしくいる姿】って、
気持ちがいいな〜と見ていて思います。
心の声をオープンにする。
ありのままの感情を受容すること。
大人になればなるほど、勇気が必要だったりしますよね。
例えば私が昔、中間管理職的な立場だったとき。
上司と後輩それぞれの態度と
顔色を毎日うかがっていました。
そしてお互いの関係が今よりも良くなるように。
波風が立たないように、毎日取り繕った表現で
仕事の報告や依頼をしていました。
現場が少しでもピリつくことが苦手な私。
なぜかというと...
自分が教育を受ける立場にいた時、ヒヤヒヤの連続。
怒号も悪口も愚痴も飛ぶ現場が、当たり前でした。
そんな中で自分の主張はないものとする。
上の人が言うことは絶対!
と、勝手に決め込んでいました。
仕事では緊張と恐怖から
どんな時も自分が思うベストな力を
発揮することはできず、いつも反省ばかり。
(評価されていたとしても、絶対裏で何か言われているはず…と思い込んだりしていました)
自己肯定感は下がる一方で、
自信が持てなくなった経験があるからです。
毎日職場で放つ言葉に、
自分の感情や意見はなくていい。
むしろ持ってはいけないものだと
思い込んで、自分で勝手に決めつけていました。
上手くその場が回るように。
上手く仕事がすすむように。
それが私の仕事。
自分の気持ちは思考しないように置き去り。
なんだか嘘つきだな〜と本音では思いながら
どんどん心の声に蔑ろになりました
そのうち自分の気持ちを
考えることも面倒になって
感情がわからなくなりました。
当時の写真を見ると、
どれも引きつっていて上手く笑えていません。
心の声をありのまま表現することは、
子どものようには難しいですが
自分の心を知ること。無くさないこと。
今の世の中だからこそ、きっと必要です。
本心を表現できないことに
我慢は必要ですが、無くすことはできない。
ヨガ哲学的に考えても、
感情は私たちの中に確実にあります。
無いものにしてしまったら、暗くて重い感情が
どんどん蓄積されて荒んでいくように感じます。
そして、見ないようにしていた時間が
長ければ長いほど、
心の内を知るには勇気と覚悟が必要です。
痛みも伴うかもしれません。
私は周りの環境や状況を理由にして、
自分を正当化することが
いつの間にか得意になっていました。
非は自分にはない。
職場で何も感じられなくなって。
でも、ふと猛烈に息苦しいのは、
周りのせいだと思いたい気持ち。
そして、自信が持てない自分が
無価値に感じて、虚しさもありました。
はじめは、こんな醜い感情や思いが
自分の中にあったんだ!ということに触れて
ショックを受けることもありました。
今は、少しずつ自分の感情に
共感できるようになってきました。
一見冷静タイプに見えるようですが、
家族の前では感動や安心を大泣きして
表現することもあります。
それもヨガに触れて、自分を知ることができたから。
心の声を素直に聞ける。たまに素直に表現もできる。
今はそんな自分がちょっと好きになれています。
感情がよくわからない。
自分らしさがわからない。
そんな時は、勇気をもって
塞ぎ込んでいる声に耳を傾けてください。
いつの間にか無いものになっていた心の声はないか、
探ることからはじめてみて下さい。
例え表現する場がなかったり、
伝えることが難しくても
毎日、自分のままでいられることが
楽しく思えるかもしれません。
私はヨガ講師への指導や育成を通じて
生徒さんの感情がふと溢れたとき。
その人らしく輝く姿に、いつも感動しています。
ヨガが万能というわけではありません。
私の場合は、私らしくいられるツールが
ヨガだったということです。
自分らしくいられる心地よさを、
一人でも多くの方が味わえますように。
今日も願いながら、レッスンの準備を
している時間が幸せです。
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