年齢関係なく
インストラクターって
できますか?
どこか不安気で。
でもキラキラした眼差しで。
講座のカウンセリングに
来てくれた生徒さんがいました。
彼女は、子育てがひと段落して
時間と金銭面、自分の生活に余裕ができた。
ママではない自分。
第二の人生の一歩を
ヨガ講師として過ごしたい。
「好きなことを思い切って、やってみたいんです。」
そう決断した彼女は、
とても輝いた笑顔でした。
彼女は20年間ずっと
自分のメンテナンスのために
細々ヨガを続けてきました。
ヨガをした後は、リセットされて
体も心も生まれたてに戻った気分。
職場でも家庭でも
誰かのために過ごす忙しい毎日。
大きなため息をつくことがあったとしても、
ヨガで心身ともに癒された後は
また自分をコントロールできる。
この開放感があれば
また毎日を安定した自分で過ごせる。
そんな風にレッスンを終えた後の
リラックス感と開放感が大好きでした。
これからの時間を有意義にするためにと
決心して、インストラクター講座を
受けはじめた彼女。
講座がスタートすると
いつも不安気に見えました。
そして、こんな言葉を
毎回、聞くようになりました。
「私なんてまだまだです」
「全然だめですよね」
「上手くできていません」
テストの点数が悪いわけではないし
周りからのフィードバックも好評。
でも、自分の評価にはとても慎重でした。
「私なんて」
なんで自己評価が低いのかな。
とても魅力があるのに。
卑下する必要なんて
どこにもないのにな。
と、側から見ていた私は
不思議でした。
でも、講座を通して彼女と
過ごしていく中で
わかったことがあります。
「私なんて」
それは、周りを気遣う優しさから
いつも出てくる言葉でした。
謙遜することが彼女の優しさ。
そして、「私なんて」の後には
いつも周りを勇気づける、励ます
言葉が続いていました。
人を励ます言葉に力がある彼女。
優しさ溢れる声もとても魅力的です。
私は、講座を通じて、
彼女の優しさが伝わること。
相手も心を思わずオープンになってしまうこと。
そんな風に彼女が好きだった
開放感のあるクラスができる
インストラクターの素質があることに
気づいてもらえるよう
アドバイスをしていきました。
ヨガの哲学的な考え方でいうと
【自分のもの】を手放すというマインドがあります。
例えば、何かのきっかけから
固執していたり
いつの間にか頑なになっている
価値観や考え方を
【手放す・解放する・放る】
それが真の自分を
探求する道に繋がります。
そして自分を深く理解することで
世界、社会との関わり方も変わっていきます。
彼女は卒業するとき。
前を向いて、一人一人に優しく丁寧に
向き合いながら堂々と
レッスンをされていました。
その姿は、彼女が好きだった
人を癒し、心に開放感を与える
そんなインストラクターの姿でした。
そして、自信が持てるようになった
姿はキラキラ輝いて見えました。
レッスンや講座を通して
皆さん自身の輝きをサポートできる。
そんな力がヨガにはあります。
生徒さんがその人らしい魅力を
発揮できることが、私の幸せです。
皆さんも、自分らしくいられる
時間の過ごし方を、マインドの持ち方を
探ってみてください。
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