居場所。(著者:大﨑洋)
居場所。
著者 大﨑 洋
初版 2023年
ダウンタウンを見出し、
活躍の場をつくり、
ともに歩みつづけた
吉本興業のトップがはじめて語る
「生きづらさ」の処方箋。
激動の人生を歩んだ著者が、
自分や大切な人たちの「居場所」を
つくるために心がけてきた
12の「しないこと」とは。(出典:サンマーク出版)
https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3998-6
□「物語のかたち」
白いたらいのようなものが置かれている。そのなかに、ほどよいあたたかさの液体が入っている。湯気は上がっていない。
□「物語のかたち」ができるまで
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私が本を読みながら見ている「物語のかたち」は、読み終わった時にパッと現れるわけではありません。本を読んでいくなかで、かたちが現れてきて、読み進めるうちに、そのかたちは変わっていきます。「物語のかたち」として最初にご紹介しているのは、私が本を読み終わった時に見えているかたちです。
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今回の物語のかたちは、かたちが繋がって変化していくというよりも、ひとつひとつのかたちが切れ切れになって見えてきました。それらのかたちは、なぜかいつも、地面のような平らな場所に置かれている状態で現れます。
平らな面に穴が開いている。そこからまぶしい光が上へ上へとのびている。(プロローグ)
小さな白い石が円を描くようにまあるく並んでいる。(プロリーグ:著名人や芸人の悲しいニュース)
浅く空いた穴に、とうめいなふたのようなものがかぶさっている。真ん中が下にゆったりと曲線を描いてへこんでいる。(置かれた場所で咲こうとしない:さんまと伸介を誘って独立したろか)
やわらかなタオル生地でできたような丸くて白いかたちが置かれている。(孤独を見つめすぎない:孤独からロマンチックに逃げてみる)
水たまりようなかたちから、いくつもの角ばった柱が生えてくる。(競争しようとしない:幸せって、なんやろか)
平らな面に小さなへこみがあって、そこに小さな楕円形がそっと置かれている。それはほんわりとあたたかな熱を帯びている。(限界までがんばろうとしない:逃げるのではなく「1回休み」)
平らな面からあたたかい湯気のようなものがふわりと出てきて、やわらかな曲線のお皿のようなかたちに変化する。(相談しようとしない:さんまが離婚!?滅法明るく滅法つよい)
白いたらいのようなものが置かれている。そのなかにほどよいあたたかさの液体が入っている。湯気は上がっていない。(合理的にしすぎない:「やりたいことが見つからない」はアカンのか)