自らの手で森の中に家を作りたい
広島の離島(大崎上島)に住む友人に会った翌日の今日、この離島を発つことにした。正直、もう一週間くらいはここにいて、のんびりしてもいいのかとも思ったのだけれど、とあるヒントをもらって、どうしても早く次の地に行きたくなったのだった。
私は夢の1つに、自らの手で森の中に家をつくりたいというものがある。自然の静けさと、小鳥たちのさえずり、森林のエネルギーに包まれた、美しくて、どこか神聖さの漂う場所にしたい。ここは誰でも来ることのできる解放された場所。静かな場所に身を置きたいとか、自然の恵みを享受したいという人がいれば、自由に来れる。そして立ち去るのも自由。作物を育て、湧き水をくみ、ソーラーパネルで発電し、可能な限り自然の循環でまかなえるような場所にしたい。
これも密かな夢だけれども、グランドピアノを森のど真ん中において、森中に音色が響き渡るようなコンサートもしたい。もちろん、このピアノも誰でも弾いていい。ストリートピアノではなく、フォレストピアノ。一緒に、ギターやウクレレを弾きたいとか、バイオリンを奏でたいとか、それもいい。
静かなエネルギーに満ちた場所。循環する自然の恵み。エネルギー。生身の人間同士の会話。豊かな音楽。遊び。笑い。そんな場所にしたい。
今は山梨の八ヶ岳の近くにある、とある森に目をつけている...がそこの所有者が誰なのか、そもそも売地なのかさえも分からない。そしてきっと日本には、他にももっともっと場所はある。それを知りたい。また、土地代や材料費、どれだけ安く見積もっても、数百万はかかるだろう。お金の問題もある。
私は自身の身体を酷使する。お金にはならないけれど、思いっきり働きたい。一人の家にはしない。一緒にやりたい人がいたら、もちろん大歓迎。
広島の離島であった友人から、佐藤初女さんという方の話を聞いた。日本のマザーテレサと呼ばれていたらしい。彼女は、青森県の岩木山山麗の自宅を解放して、悩める人に、食事をふるまっていたという。私は彼女のような優れた人間ではないからこそ、彼女がつくったその場を訪れたくなった。
これから、福岡に向かう。その後の大目的地は、青森になった。今の何もない私は、こうして一つ一つ、何か心にひっかかるヒントを辿っていくしかない。もし何かこれヒントになるよとか、良いお話があるよ、という方は、ぜひ、教えていただけたら嬉しいです。