志村 朋哉

米ロサンゼルス郊外を拠点に活動するジャーナリスト。ピューリッツァー受賞歴のある米新聞社で唯一の日本人記者として働いていました。英語と日本語で執筆する傍ら、TVや雑誌でニュース解説もしています。ヤフーニュース総合アクセス1位獲得。妻と共働きで子育て中。

志村 朋哉

米ロサンゼルス郊外を拠点に活動するジャーナリスト。ピューリッツァー受賞歴のある米新聞社で唯一の日本人記者として働いていました。英語と日本語で執筆する傍ら、TVや雑誌でニュース解説もしています。ヤフーニュース総合アクセス1位獲得。妻と共働きで子育て中。

マガジン

  • プロ記者が教える情報リテラシー

    「情報が溢れすぎていて、もう何を信じていいのか分からない」という諦めに近い声を、最近よく耳にします。誰もが発信者になれるインターネットは、上手に使えば確かに素晴らしい情報収集のツールです。その反面、そこに流れる情報は玉石混交。ニュース、意見、パロディー、広告・宣伝、プロパガンダ、デマが同列に並んでいます。にも関わらず、ほとんどの人は、「信頼できる情報を見極める」訓練を受けていません。そういう機会がなかったからです。 このマガジンでは、ピューリッツァー受賞歴もある米新聞社などで記者として働いてきたジャーナリストが、そこで培われた経験やノウハウ、そしてアメリカで行われているデジタル教育をもとに、「怪しい情報に騙されない」「信頼できる情報を見極める」テクニックを紹介します。

  • 人生が100倍楽しくなる英語術

最近の記事

  • 固定された記事

「情報リテラシー」について配信スタート

2020年は、とんでもない量のデマが、ネットに飛び交った一年でした。 「新型コロナウイルスは、中国の研究所で作成された生物兵器」 「お湯を飲めばコロナ感染防止になる」 「トランプ大統領は不正選挙で負けた」 「就任式でバイデン氏が逮捕される」 知り合いと話していても、「情報が溢れすぎていて、もう何を信じていいのか分からない」という諦めに近い声を耳にします。そして、そうした声は、アメリカ人よりも日本人から聞こえてくるのです。 危険なネット情報理由の一つに、英語に比べて

    • 科学者に学ぶ正しい情報収集術

      今回は、一般向けの科学雑誌Scientific Americanに、タメになる英文記事が載っていたので紹介します。 ワシントン大学の生物学者であるカール・バーグストロム教授が、どうすれば新型コロナウイルスについての正しい情報が得られるのか、インタビュー形式で解説。 バーグストロムさんは、SNSなどに出回る科学情報の見極め方についての本も書いています。 ここでは、いくつかポイントをかいつまんで紹介していきます。 SNSよりも報道機関を頼ろう「TwitterやFacebo

      • 【今すぐ使える!】 情報の信頼度を見極める6つの質問

        記者をしていると、「こんなことを目にした、聞いた」というタレコミがしょっちゅう寄せられます。 でも、人に聞いたことやネットで目にした情報を、そのまま記事にするわけにはいきません。情報の信憑性を確認する責任が記者にはあるからです。事実を間違って伝えることが何よりも恐ろしい。 なので取材中は、「この人はどれだけ信頼できるのか」「証拠はあるのか」「思い込みはないか」などと常に考えています。終わったら、聞いた情報が事実かどうか、一つ一つ確かめます。 アメリカのジャーナリズムには

        • 気をつけよう!ネット社会が生んだ4つのリスク

          タイトルだけ読んで誤解しないでくださいね。インターネットを否定する気なんてありません。 私自身、ネットの恩恵を日々、感じています。 インターネットがなかった私の子供・学生時代は、何か分からないことがあれば、百科事典を調べるか、本屋か図書館に行くか、もしくは、こども電話相談室に問い合わせるかくらいしか方法はありませんでした。とてつもない時間と労力、お金がかかりました。 でも、今は、ポケットの中からスマホを取り出せば、あらゆる情報に瞬時にアクセスして答えを得られます。 こ

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        「情報リテラシー」について配信スタート

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        • プロ記者が教える情報リテラシー
          4本
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          3本

        記事

          【米紙記者が明かす】あなたが持っている英語力を活かす3つのスキル

          英語学習というと、ほとんどの人が、単語や文法、発音といった「語学」の勉強を思い浮かべると思います。 でも英語は、会話やミーティング、プレゼン、メールでのやりとりなど、相手がいる場面で使うものです。 その目的は、正確に情報を伝える、説得する、信頼関係を築くなど様々ですが、「綺麗で正しい英語を使う」ことではありません。 もちろん、単語や文法、発音も大切です。でも、そればかり磨いていても、いつか実戦では頭打ちになります。 コミュニケーションに必要なのは、言語だけではないから

          【米紙記者が明かす】あなたが持っている英語力を活かす3つのスキル

          忙しい人が音声で情報収集を行うべき3つの理由

          ぼくが暮らすアメリカは、音声配信の先進国です。 若い人を中心に、ポッドキャストが生活に浸透しています。ぼくも、かれこれ10年以上、英語のポッドキャストを愛聴し続けています。 記者という仕事柄、世の中の動きに敏感でなければならない。情報収集が仕事みたいなものです。もちろん、文字や映像でも情報を入れますけど、今や音声も欠かせなくなっています。 日本でも、ようやく音声配信が注目され出したようなので、もっと活用する人が増えてほしいと思い、音声が情報収集に優れている3つの点をまと

          忙しい人が音声で情報収集を行うべき3つの理由

          【米紙記者が明かす】確実に英語が上達する3つの心構え

          「どうすれば英語が上手くなりますか」とよく聞かれます。 単語を覚えましょうとか、音読を繰り返しましょうとか、この参考書がいいですよとか、留学しましょう、といった答えを期待しているんだと思います。 でも最適な学習法は人によって違います。 大事なのは、「心構え」や「モチベーション」です。 今回は、ぼく自身の経験や、周りの英語学習者を見てきて気付いた、3つの大切な心構えをお伝えします。 これができている人は、初心者だろうが、上級者だろうが、自然と英語が上手くなります。

          【米紙記者が明かす】確実に英語が上達する3つの心構え

          これだけは知っておきたい トランプ大統領弾劾

          今アメリカでマスコミの話題を独占しているのが、ドナルド・トランプ大統領の弾劾です。 弾劾とは悪いことをした役人や裁判官を議会が辞めさせようとすること。立法、行政、司法がお互いをチェックし合う三権分立の機能の一つです。 ここ最近のアメリカでは、ほぼ毎日、テレビや新聞のトップで報じられているこの問題。日本でも時々耳にすると思いますが、おそらくよく分からないっていう人がほとんどだと思います。 今回は、これだけ知っていれば大丈夫だというポイントをまとめました。 そもそもトラン

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