Tomoyamatsud

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最近の記事

現代音楽史 / 沼野雄司(前編)

この本は「現代音楽」と呼ばれる西洋クラシック音楽を主なルーツとして20世紀に入ってから制作された音楽の歴史を扱っている。現代音楽は、しばしば難解と言われていて、実際に大抵の人にとって聞いていて楽しいものでないと思う。例えば有名な作品のひとつで奏者が一切楽器を演奏しないジョンケージの4分33秒など、もはや音楽ではないと捉えられても不思議でない作品も多い。この本を読んで、聞いていて意味不明でつまらなかった現代音楽が突然面白さがわかる、美しく感じるようになるわけでもないけれど、諸々

    • ナース・ウィズ・ウーンド評伝 / 平山悠

      NURSE WITH WOUND、通称NWWはイギリス及びアイルランドを拠点に70年代の終わり頃から現在まで活動を続けている音楽ユニットだ。 作品ごとに参加するメンバーは流動的だが、スティーブステイプルトンが中心となって制作を行なっており、NWW=スティーブステイプルトンと考えていいだろう。 NWWは、日本のメディアにおいてはノイズ・インダストリアルミュージックの一例として紹介されるケースが多かったようだが、その作品は容易にそれらのカテゴリーに当てはまる物ではなく、メルツ

      • オウム真理教の精神史 / 太田俊寛

        オウム真理教をロマン主義、全体主義、原理主義の3つの思想史的観点から読み解く本。 著者は宗教学者でこの本以前にグノーシス主義について単著がある。 本書はオウム真理教の思想が、先行する各種思想からどのような影響を受けつつ形成されてきたかを、ロマン主義、全体主義、原理主義という3つの観点を軸に分析している。 オウムはその教義が仏教から影響を受けていることを様々なメディアで言明しており、またヨガの教室として活動をスタートさせたことから、東洋宗教的なパブリックイメージを持つが、

        • 働き方の教科書 / 安藤至大

          日本で「働く」ということについて、働くことの意味、働く上で知っておきたい法律、経済学的な労働のモデル、これからの働き方に関する予測などをコンパクトにまとめた本。 できるだけフラットに、常識的な記述をするように注意されていることがわかる。 著者は、経済学を専攻する大学の先生。 以下、気になった点をまとめる。 (A)日本の解雇規制は本当に厳しいのか?日本の解雇規制は厳しいということがよく言われる。 厳しい解雇規制により、労働者の流動性が阻害されて、不適な職場に労働者が固

        現代音楽史 / 沼野雄司(前編)

          Satanicpornocultshopの元ネタまとめ

          [AtoZ!!!!!AlphabetBusterS!!!!! ] とりあえずこのアルバムから 曲 Aaa!!!!! Ghostbusters!!!!! 元ネタ Ray Parker Jr - Ghostbusters 曲 Battle Creek Brawl (Footworkin' For Jamaica) 元ネタ Tom Browne - Funkin' for Jamaica (思い出した!) 曲 Behind Da Mask 元ネタ

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