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注目しているスポーツベンチャー企業(2)
スポーツビジネスの世界では、世界中の様々な技術を持つ企業が新たなテクノロジーの開発に取組んでいます。大きなカテゴリとしては、
・パフォーマンス分析
・ファンエンゲージメント
・スマートスタジアム
・eスポーツ
などがあると思っています。
今日は、個人的に注目しているスポーツベンチャー企業をピックアップしていきたいと思います。
パフォーマンス分析
Stupa Analytics
Stupa Analyticsは、インドのスタートアップ企業であり、主に卓球のパフォーマンス分析のテクノロジーを提供しています。卓球の練習中や試合中のパフォーマンスをリアルタイムに分析してくれます。そして、そのデータは蓄積され、試合のパターン、ショットの配分などのレポートが発行されます。このサービスを利用することで、選手やコーチはパフォーマンスを統計的に評価することができ、育成や戦略策定に良い影響を与えることができます。
Runeasi
ベルギーから生まれたRuneasiは、アスリートの為に歩行分析を可能にするスマートベルトを開発しました。このウェアラブルデバイスは、バイオメカニクスの技術を活用し、累計のデータや、瞬間的なデータ、ピーク率などを測定することが可能です。
このプロダクトは、パーソナライズ化された分析データをリアルタイムに提供することで、アスリートのパフォーマンス向上に寄与します。
ファンエンゲージメント
Liquidteam
ドイツのスタートアップ企業であるLiquidteamは、スポーツクラブとファンのデジタル上での関係性構築を支援するプロダクトを開発しています。このプラットフォーム上では、ファンのお気に入りチームのデジタルコレクションを集めることができます。また、プラットフォーム上での様々なインタラクティブな体験を通じて、世界中のファンと繋がることができ、かつ、クラブとのつながりも強固になります。
例えば、サポーターは無料もしくはスポンサー付きのクラブトークンを獲得することで、様々な投票に参加することができたり、クラブに対して、様々な提案をすることも可能となります。
Scorz
Scorzは、オーストラリアのスタートアップ企業であり、ファンエンゲージメントのための体験価値向上に寄与するプロダクトを開発しています。
例えば、試合会場内での体験を向上させるために、ビールグラスや瓶がチームの得点ごとに色が点灯するプログラムが開発されており、ファンにとっての最高の瞬間をさらに盛り上げることに寄与しています。また、コロナ禍では、自宅で楽しむファンに対しても楽しめるようなソリューションを提供しました。
すでに、NFLのスーパーボウル等でも活用されているテクノロジーです。
トレーニング支援
VR Motion Learning
オーストリアのスタートアップ企業であるVE Motion Learningは、VRのテニストレーニングプラットフォームを提供しています。
モーションラーニングの技術を活用し、選手の動きに関するフィードバックを提供し、これまでのプレーとの比較を行います。
さらに、選手の成長を管理することもでき、動き、速度の計測、ストローク数に関するデータも蓄積します。
StatusPRO
アメリカを拠点とするスタートアップ企業であるStatusPROは、NFLに合わせたアメリカンフットボールトレーニングプラットフォームを提供しています。
このトレーニングプラットフォームは、プレイヤーデータを使用して、あらゆる練習やゲームのシナリオをシミュレートすることが可能となっています。チームのスキル向上や戦術理解の促進に寄与します。
2024年2月には、2,000万ドルの資金調達も発表されており、すでにプレイヤー数は100万人を突破しています。