久しぶりの日本へ

こんにちは。小山です。

今バルセロナの空港で日本へ帰る飛行機を待っています。

いつも通りのバルセロナ初ドバイ経由の羽田行き
もう何度も乗りすぎて、飛行機へ乗ることへのワクワク感は消え去り、むしろ長時間移動と時差ぼけに対する嫌悪感を抱いております。

今年は全日本選手権の頃に帰国しなかったので、実に....2月ぶりの日本

長かったような一瞬だったような。

そう言えばVorarlbergにいたよな〜と

去年の冬からブレーキをヨーロッパ仕様(左前)に変えたので、全くレースで慣れておらず死にかけながら走り切ったTour of Antalya

頂上ゴールでは、タイムカット秒読みなところを、最終集団から1人で踏んでギリ回避するヒヤリハットなステージがあったり

そのあとはチームでギリシャ合宿

ドイツ語が話せないので監督とコミュニケーションがほぼ取れず、レースに出れない日々が続きましたが、幸いにもチームメイトとは仲良くなれたので、今でも連絡を取り合う仲間ができました。

その後はオーストリアのチーム拠点で、エストニア人のメカニック、リコとの共同生活が1ヶ月ほど

UCIレースに出れないのなら、地元のローカルレースにと、チーム所属の若者たちとドイツ、オーストリア、スイス周辺のローカルレースへ出場

親御さんたちとも仲良くなれたり、良い人間関係を構築することができました。

が、しかし

友達を作りにきているわけではない

ので、メカニックのリコにお願いして、空港まで送ってもらい、チームを脱出

師匠たちを訪ねて今年の夏もアンドラへ

が、オーストリアで気持ち的にも落ち込んでいたので練習できておらず、もちろん練習についていけるわけもなく

300wで1分くらいしか踏めない状態でした。

さらに落ち込んでいく小山を前に、ビクター師匠から

『お前の問題は頭だ!頭がおかしい!(直訳)』

とのお言葉を頂きました。

要はメンタル
去年も言われたけど、脳が身体を司っているので、メンタルは非常に重要な訳で

走れないのに落ち込んだたら更に走れなくなるし、同じ力でも考え方次第ではパフォーマンスは良くなる。

当たり前のようで、忘れがち

そこから1ヶ月
1秒でも長くついていくことを念頭にトレーニング
相手が相手だけに敵いはしないけど、レース走れる最低ラインくらいまでには無理やり戻すことができたと思います。

だいたい100時間、55,000mUPくらいな1ヶ月でした。

レース出るためにチーム無理やり移籍してからのSibiu Tour

レベルの低いレースではなかったと思いますが、久しぶりに旧友に再開したりしつつ、手応えを感じて走り切ることが出来ました。

からの
Tour of Szekland
Tour of Romania
Tour of Bulgaria
の三連戦

1ヶ月で三つのステージレースは初めての経験

落車したり、その影響か翌日ハンドルが折れたり、トラブルの全てを詰め込んだかのような1ヶ月でしたが、大きな落車の翌日に発熱でDNFになった以外は、今までにはないほど手応えを感じつつ走り切ることが出来ました。

ただ
完走することがゴールではない
のは事実なので
結果を出すことが出来なかった
と言うことでもあります。

今年の最高順位は、Tour of Szeklandのスプリントでの15位が最高位で
去年の10位を上回る順位を取ることはできませんでした。

1ヶ月の連戦を終えてアンドラに戻り
折れたハンドル含めて機材の復旧作業に取り掛かりました。

しかし、なかなかパーツが手に入らず、1週間ほど自転車がない状態でした。

予定されていたイタリアでのレースがキャンセルになり、シーズンが予期せぬ形で終わったこともあり、あまり気を張らずにのんびりすることに。

自転車が帰ってきてからは、少しずつ乗り始めていましたが、まだレースが残っている彼らに圧倒される日々

数日乗って、やっと手応えを感じ始めたところでしたが、帰国することにしました。

簡単に振り返ってみましたが、今シーズンはこんな感じでした。

良いように言えば
色々あったけど(無理やり)切り抜けた
厳しく言えば
結果という結果は出せなかった

と思います。

去年は初めてUCIヨーロッパツアーでTop10を取ることが出来たので、今年はポイントを取ること、表彰台に上がることを目標にしていました。

息をするかのようにUCIポイントを取ってくる選手たちと練習させてもらう中で、やはり彼らとの差を感じると共に、その差は依然として大きいものの、去年より今年、昨日より今日という感じで、成長を実感することが出来ました。

自分の中で、コーチや周りの選手たちの中で、パワーデータの中で、成長を実感することが出来ても、結果で示すことが出来なければ意味がないので、そこはしっかり受け止めたいと思います。

今月あまりにも自転車に乗れない期間が長く、今すぐに乗りたい気持ちで爆発しそうですが、帰国したら心を落ち着かせて、トレーニングを再開しようと思います。

例えば野球はアメリカ、相撲だったら日本でしょうか、それらと同じで自転車ロードレースはヨーロッパ
これはどれだけ日本の国内で色々なレースが出来ようと、同じにはならないと感じています。

その違いから目を背けることなく、自分の目で見て身体で感じていたいと強く感じています。

別にヨーロッパが全てだと言いたいわけではないですが、たまたま自転車ロードレースはヨーロッパが基準のスポーツだったと言うだけです。

ヨーロッパが基準のスポーツを志したからには、可能な限りヨーロッパでやっていきたいと思っています。

自分1人で出来ることは何一つないと言っていいほど、皆様に助けて頂き活動ができています。

今シーズンも応援、サポートして頂いた全ての皆様に感謝します。
本当にありがとうございました。

エミレーツで往復を重ねた結果食べれるようになったタダ飯を頂きつつ、日本を目指したいと思います。

それでは、日本のどこかでお会いしましょう😉

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Tomoya Koyama
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