Tomoyan
1000文字で「エモくて」「面白くて」「ためになる」コラムを書いています。
2023年に書いた記事です。100本書きます。
1kgで150円もしない薄力粉を買ってきた。 ケーキでも焼こうかな、と思って買ったけど、買って来ると冷静になってしまった。「美味しいお菓子」を食べたければ買うし、不慣れな人間が作る菓子はどうせ「ぼちぼち」だし、と。 で、うどんを作った。 このレシピが簡単で、慣れてくると本当に40分もかからずにうどんを打ててしまう。しかも、美味い。 ぼくはレシピより強めに練り、やや太く切ってがっしりとした「おとこうどん」にする。冷たいかけつゆで、うどんをわしわしと噛み切りながら食べる。
新宿で痴情のもつれからの殺人事件があった。 25歳の夜職の美女が、51歳のモテないおっさんに刺殺された。 冥福を祈りつつ、大好きな車を手放してまで女に貢いだ男に対して同情するネットの声を見かけて、吐き気がした。 恋愛なんていう非合理を煮詰めたみたいなものに、他人が同情したり共感したりするのは無意味だし、夜の女性に固執して殺人鬼になった人間は「ド」を100個つけても足りないくらいのクズなので、同情してる場合じゃない。 女ともだちと酒を飲んでいたら「いただき女子りりちゃんに
最近アニメの「楽しいムーミン一家」を観ている。 1990年に放送されたものだが、現代の大人が見ても素晴らしい作品になっている。 お気に入りの話で、ムーミン一家が大雨で家が浸水してしまったので、流れてきた「劇場」に仮住まいする話がある。 水が引くまでの間、しばらく漂流生活をしているのだが、その最中にムーミンと恋人のフローレンだけが木に置き去りにされる事件が発生する。 ムーミンパパとママはとても心配する。 当然、この時はまだ家に帰れるかもわからないし、ムーミンたちと合流で
ムーミン谷に冬の足音がしだした時。 スナフキンは旅支度をしていて、ムーミンはそれを見ると淋しくなって、 「僕も一緒に旅に出たい」と言います。 しかし、スナフキンは「僕は孤独になるために旅に出るんだ」と断ります。「春になったら、また会おうね」とも。 これを聞くと「そうだよなあ」と思います。 旅っていうのはそういうものなんです。一時的な孤独を摂取するためにするもんで、ガイド本をめくって「充実した旅行にしよう」「失敗しないようにしよう」と考える人にはきっと一生たどり着けない。
遠野物語を読んでいて、とても興味深いことを知った。 それはニホンオオカミが絶滅したのは、1900年代に差し掛かったあたりだということ。 「そんなに最近だったんだ」と。 時代は明治の末の頃か。 120年も前と言われるととても遠い時代のことに思えるかも知れないが、祖父の祖父はおそらく生きていただろうから、すっごい前ってわけでもない。 さらに柳田は「ニホンオオカミは近代化によって、絶滅してしまった」と考えていたらしい。焼畑をやめたことで餌場に乏しくなり、さらに狂犬病が蔓延した
風邪をひいた。 新年はたくさん日記を書こう!と思った矢先に床に伏していた。もはやシュールの領域。「おぱんちゅうさぎ」くらいの展開速度。 僕は「体調センサー」がかなり敏感で、かつ正確なつもりでいる。 体調が悪くなったことを認識する以前に「あ、これもう少しで体調崩すぞ」というのを感じ取れる。 今回の風邪も、前日から「あ、これはちょっとヤバい感じがする!」とのど飴を買い、夜の9時には布団に入った。もちろん、このときはまだ全然平熱。 そして、体調不良独特の悪夢を垣間見て目覚め、し
浦松佐美太郎の『たった一人の山』を読んだ。 たまたま通りがかった古本屋で投げ売りされているのを見つけてきまぐれに買ったのだが(それも110円!)、大当たりだった。 文章が美しく、年末年始の暇も相まって1週間とかからずに読み終えた。 この本は筆者の山への考え方や思い出を記したものなのだが、昭和初期の登山がいかに挑戦であったか、ともすると「修行的」であったかを垣間見ることができる一冊だった。 また、謙虚で飾り気のない筆致が本当によい。自然で純朴。すっぴん。そのまま。 美しいア
今年の目標は以下にします。 長く続けられる仕事を見つけ、その仕事で自己研鑽を積む 体重を60キロ代にする ブログを100本書き、年末に書籍化する 恋人を作り、結婚について真剣に考える。あるいは結婚する 30座以上の山に登る 借金を返す 風呂に入りながら、自分で書いた目標を眺め、簡単ではないなあと独りごちる。 思えば三十路に入ってから、怠けてばかりいた。それゆえに誰かに手を引かれてばかりだった。感謝よりも、恥ずかしさが勝る人生になってしまった。 今年こそは「一
数日前に誕生日を迎えた。33歳になった。 その日暮らしよりずっと下の暮らしをしている。 そろそろ飽きてしまったので、また何かを始めないとな。 ということで、怠惰にも日記を徒然に。
僕が世話になった大学の先生は1940年代〜1970年代のアメリカのヒッピーやビートニクと言われるムーブメントを乗り継いできた人だった。 酒を飲むと色々と教えてくれた。 NYのスラムに長らく住んでいたから「ピストルだって、前からなら戦える」といった武勇伝らしいものから、文化的な考察のようなものまで、未だに覚えている話も多い。 特に覚えているのは先生と中国人の女性とのエピソードだ。 先生がアメリカ人の友人の家に遊びに行くと、友人の中国人のガールフレンドが食事を振る舞ってくれる
海に行く予定にしていたけれど、みんなダラダラしてなんともまとまりのない一日になった。 けれど、なんだか思い返すと良い一日だった気がする日だった。だから、どこかにまとめたくなった。 何となく筆を取り、出来事をつらつらとまとめることにした。全然面白い話にならないだろうし、文字通り長く冗長的になるだろう。 けれど、やっておきたいと思った。「やりたい」じゃなくて「やっておきたい」と思った。 朝7時40分。カーテンから外を覗くと青すぎる夏の空が広がっていた。 今日は友人たちと海に行
力不足で採用されなかった企業にしても、あれは良い面接だったなと記憶している会社はある。 ぼくにとって、それはとある大手IT企業のM&A部門の面接だった。 20代のぼくはベンチャー企業をなんとなく渡り歩いてきた感じのキャリアで、そろそろ大きな会社に行って個人的な「信用度」を上げたいと思っていた時期だった。 そんな中、大手企業ながら20人くらいの部署で中小企業をM&Aして、本体の経営にうまく接続するPMIという職務に空きが出たそうだ。 これぞまさに自分の少人数組織の経験も
大学時代の友人がとにかく「アーマード・コア」が好きだった。 ぼくはガス代が払えない生活をしていて、風呂に入りたくてよく彼の家に行きシャワーを浴びた。 ついでに飯もごちそうになっていたし、翌朝まで寝かせてもらっていた。 その御礼?に彼がアーマード・コアをプレイするのに付き合っていた。 自分ではできもしないのに、あーでもない、こうでもない、とアドバイスすると、快い友人はなぜか「たしかに」と納得する。 話し好きの僕らにとって、それはまさに肴だったし、実際ぼくは見ながら酒を飲
先週、寝る時間を削って飲みに行くことが多かった。 で、ぼくは睡眠時間が不足するとすぐに体調が悪くなるので、すっかり風邪を引いてしまった。 体温は38度を上回り、手足がしびれ、寒さを感じつつもサウナから出たばかりのような「のぼせた」感じがするあの状態。 熱にうなされ、知らない街で取り残される悪夢も見た。 目覚めると、汗に濡れたシャツが胸に張り付いた。不快だったけれど、石畳の街で寝る場所もなく取り残されたわけじゃないことに安心した。 そんな辛い最中、暇つぶしに考えていた。
最近、仕事で「ChatGPTを使いこなすにはどうすればいいか?」と訊かれることが増えた。 多分、多くの人が"まだ"悩んでいるんだろうと思ったので、 「ChatGPTを利用する際の心得」みたいなものを書こうかな、と思ったんだが、じっくり書くのも面倒だし、10分くらいで以下の記事をChatGPTに生成してもらった。 作り方は簡単。以下をするだけ。 これでできたのが以下の記事です。 それでは、どうぞ。私はこれで帰ります。 [記事] 最近流行の「ChatGPT」と「人間」
最近フィルムカメラにハマっている。 GooglePhotoでバカバカ写真を保存していて、人から「The Storage.」とあだ名されていたぼくが、今更効率の悪い過去のテクノロジーに心を奪われてしまった。 めちゃくちゃベタだけど、フィルムカメラは本当に面白い。 デジタルにはない独特の色合いや質感が良いというところももあるが、何より「一枚一枚が大切に撮影する」という「取り組み」自体が面白い。 デジタルだと、気楽に何百枚も撮れるが、フィルムカメラは一本のフィルムで30枚そ