ヤンゴン最大複合施設ミャンマープラザの今　ミャンマー非日常日記No.5

みなさんこんにちは。
ミャンマーのヤンゴンより新町がお届けします。
今回は2015年12月ミャンマー初めての民主選挙がNLDの大勝に終わった直後にソフトオープンしたミャンマー最大級の複合施設「HAGLミャンマーセンター」内にあるショッピングモール「ミャンマープラザ」に行った時の事をお伝えします。

ミャンマープラザHPはこちら

現状ミャンマーでは外を出歩くというのはコロナリスクがかなり高い中私自身もあまりしたくはなかったのですが、どうしてもこの日は出なければいけない用事があり、であればそのついでにここでしか買えないものがあるのでという事で来てみました。
結果を先に言うと目的の物は買えませんでした。
何故ならモール自体は開いていたものの、ほとんどのお店は閉まっていたからです。

こちらは一階（グランドフロアー）の様子です。
ご覧の通り、常設展も催事場での特別ショップも閉まっていました。
お客さんは居ましたがものすごく少なくて広いショッピングモールは閑散としていました。

２階から見た１階のメインイベントスペースです。
かろうじて服の特売っぽいのはやっていましたが、空いたスペースにあるベンチが何とも寂しさを醸し出していました。

他の階もこのような形で寂しい限りです。

謎のマスコットキャラもどこか寂しそう。

頑張って開けている店もありましたが、そもそも土曜日の午後なのに客がほとんどいなくて店員さんも暇そうでした。

食料品などを置いているスーパーや、飲食店（テイクアウト＆デリバリーのみ）は開けていましたが、お客もまばらで寂しい限りでした。
確実に客より店員の方が多い状況で個人の声がよく響いていました。

因みにこのちょうど２週間前の様子がこれです。

これは同じヤンゴンに残っているミャンマー仲間がYouTubeにアップしているヤンゴンの様子の一つです。
この５日前にヤンゴン市内全土で店内飲食の禁止などの要請が軍などから発せられました。
第３波が本格的に危険水域に入ってきたということでの措置ではあったのですが、まだこの時は店も開いていて客も私が行った時よりは沢山いました。

その後、毎日数千人のコロナ陽性者が出ている事、日によっては検査陽性率が４０％を超える、医療はとっくに崩壊している中で実際の被害状況がどれくらいなのかはもはや誰にもわからないような状況となり、ヤンゴンは今大変な状況になりました。

このミャンマープラザの様子はいつか見た事あるような気がして考えていたら凄く昔の頃と似ていると気づきました。
それはまさに２０１５年のオープン直後。
日本のように全ての店舗が一斉にオープンするというような事はミャンマーではなく、ソフトオープンと言ってまだ店もまばらな状態で開けていた当時はお客さんもまばらでこんなに大きな施設がこんな状態で大丈夫かと他人事ながら心配になったものです。

その後は新しい店舗もどんどんオープンし、認知も広まってきて、土日や祝日などは沢山の人が訪れる施設となっていました。
ミャンマーの発展を感じるスポットとなっていき、ワクワクしたのを思い出します。
コロナ、そしてクーデター、更にもう一度コロナと大打撃を受けてこんな寂しい事になるとは思いもしませんでした。

本来はスーチーさん率いる民主派の与党の方々の政策で今年の４月から順次国民へワクチン接種が行われる予定ではあったのですが、現状まだそのような状況には至っておらず、ワクチンが受けられたのはごく一部で今後も全土での接種というのはまだ見通しが立っていません。

軍はコロナ医療に関しても医療の資材など自分たちが管理するところのみに集め、その他からは奪うような行為があったり、個人や軍に従わないところには重篤者には必須な酸素さえ供給しないようにと脅したりしています。

日本でなら信じられないような出来事がここミャンマーでは毎日どこかで行われています。
２月１日以降、大きなデモや沢山の方が虐殺されるといったようなセンセーショナルな出来事は鳴りを潜めているかもしれません。
しかし、確実に闇で、影で不穏な事が沢山行われています。
平和な日本に住んでいた私の感覚だと現地で暮らしていても注意していないと見逃してしまいそうになるような事が多いですが、しっかりと意識して見聞きしていった事を現地にいるものをして発信を続けていかないといけないと思っています。

日本はオリンピック一色なのかもしれませんが、そのオリンピック選手の中にも僅かですがミャンマーから代表として参加している人たちがいます。
少しだけ気持ちをミャンマーに向けていただけたらと願っています。

それではまた。

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