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知性の醸造所

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文献等から得た知識や日々の経験を知性に発酵させるための場所です。知識・経験に自分なりの酵母を入れて、知性になるのを待つというコンセプトです。
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記事一覧

想像力は組織を繁栄に導くか 醸造#7

戦争が起きたとき、見ず知らずの人たちを同じ国に住む仲間(国民)として、仲間のために命がけ…

さむ
1年前
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「リファラル採用の落とし穴」との記事に触れて 醸造#6

以下の記事(「リファラル採用の落とし穴」2022年11月7日日本経済新聞電子版)に触れた所感を…

さむ
2年前
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問題設定そのものを問う 醸造#5

1 相談内容≒検討課題 弁護士の仕事は、依頼者からの相談を端緒とすることが多い(弁護士の…

さむ
2年前
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価値(バリュー)があるか、という問いの問題点ー時間軸による限界ー 醸造#4

その仕事に価値(バリュー)はありますか、という問いは、とある業界ではよく言われる問いのよ…

さむ
2年前

事業活動の社会的意義とモラル信任効果 醸造#3

ある組織において、当該組織が日々行う活動の社会的意義ややりがいについて、構成員に意識させ…

さむ
2年前
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ショウペンハウエル『読書について』から考える学びに対する姿勢 醸造#2

ショウペンハウエル『読書について 他二篇』(岩波文庫)は、情報社会を生きる我々にとって、…

さむ
2年前
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なぜ、「多様性」を確保したのに組織がうまく回らないのか 醸造#1

1 多様性の分類 組織における多様性が叫ばれて久しいが、ここでの「多様性」の意味には注意を要する。 多様性は、大きく2種類に分類することができる。 生物学上の性別、年齢、人種など外形的に容易に認識可能な多様性(形式的多様性)と、個々人の考え方、価値観、職歴、スキルなど外形的には認識困難な専ら当該者の内面的な多様性(実質的多様性)である。 前者は表層の多様性、後者は深層の多様性と呼ばれることがある。 これまでの研究により、組織の能力にポジティブに寄与するとされているのは