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仕事で「感動したい」のだと思う。
先日、私が所属している地域の子育て団体のイベントで、子どもたちの親御さんたちと、高校生以上の我々青年たちとの年1回の交流会があった。普段子どもたちと毎月の活動を作っている我々青年と、そこに子どもたちを送り出してくれている親御さんたちの交流の場は貴重だ。
イベントの冒頭では、青年たちと親御さんたちの数人がこの1年で具体的にどのような子どもたちの成長があったか、自分自身の成長があったかについて発表し、会は感動的な雰囲気に包まれた。イベントの最後では、司会がそれらの話について「感動が人を動かすのだなと思った」とまとめてくれた。
帰り道でいろいろと考えを巡らせる中で、「最近仕事で何をしたいのかよくわからないでいる私が求めているのは一体何なのか」という問いに対する答えの1つとして、もしかして仕事の中で「感動したい」のかもしれないと思った。言い換えるなら「心が動く何か」かもしれない。
人間の心を持たないと思っていたこんな私でも、どこかで心が動く瞬間を求めている気がする。それが与えられるのを待つのか、自分でつくり出すのかで言えば、究極的には自分でつくりだすしかないのだと思う。なぜなら、自分が何に感動する人間なのかは、自分の感性でしか知ることができず、それは他者には知り得ないからである。
自分の心が動くような何か、人の心を揺さぶるような何かを自分の手でつくりだせるかどうか。これがクリエイティブの1つの到達点なのかもしれない。ここで言うクリエイティブとは、必ずしも絵画や音楽のような創作物の意味に留まらず、私としては「私という人間が創り出した何か」という広い意味合いで捉えている。例えば、今自分の手で少しずつつくっているコミュニティや、何らかの肝いりのイベント当日の1日など、そういう類のものも含まれる。
そういうものを創れるようになり、それを仕事にすることができた人間は、おそらく幸せだ。
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