
自分の生活は大元を辿れば国の税金に支えられているのです。
来年の3月にテキサスで開催される学会に現地参加することになった。8月末頃に、大学が提供している研究関連の海外渡航奨励金にダメもとで申請したら、当たってしまったのだ。
当たってしまった、と書くと大変言い方が悪いのだが、まぁ正直な気持ちを書くとこうなる。
具体的な旅程を立てようと往復の航空券やホテルを検索すると、円安の影響もあってかなり高額だなぁという印象なのと、長時間にわたるトランジットを余儀なくされる経路であることがわかって、現時点でかなりやる気が削がれてしまっている。
ただ、今回の渡航が実現すれば、私にとっては初のアメリカ上陸であり、研究室での学生生活の最後を飾るには大変良い機会だとは思っている。
これまでは東南アジアに3,4日間の渡航をしたのが最も長い海外渡航経験だったのだが、今回は移動を含めると約1週間の渡航になる。
その1週間の渡航としても、発表としても色々と不安要素が山積しているから、できる限りしっかり準備して、英会話もできるだけ身につけて渡航に備えたい。
研究室の学生の身分でこうした海外渡航ができるのは、何をおいても、その旅費を自費ではなく研究費と大学からの支援金で賄っていただけるからである。
そして、それらのお金や私の給与も含めて、私の生活はその出どころの大元を辿れば全て国の税金に支えられているのである。
普段はあまり意識しないが、こういうことに意識的にならなければならない。これは広い意味で、自分自身に対して国家が教育的な投資を行っている結果であるということに自覚的にならなければならない。
だからやっぱり、やる気を失っていてはダメだ。得られるものを得られるだけ、なんとか吸収して帰ってこようと思う。
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