大金を使う緊張感。
昨日の記事の「もう傷つきたくない」という発想から、改めてそもそも私は何が好きで何が嫌いなのか、何は自然にできて何は特別苦手なのだっけ、と考え直してみている。
確か数年前にもそういう内容の記事を書いたような気がするが、もう忘れてしまったので、最近思いついたことをメモ書きのように残しておこうと思う。
「苦手なこと」の1つで最近思いついたのは、大きなお金を使うことだ。自分の好きなものにしろそうでないものにしろ、自分の金銭感覚的に「大金だなぁ」と思う支払いをすることには相当の勇気が必要だ。
自分の収入や貯蓄の範囲で、かつ必要なものだったり、先行投資として必要なものだったりする場合にはもちろん仕方ない側面もある。一方で、必ずしも自分の懐は痛まないけれど苦手なのは、仕事上の経費の取扱いなどだ。
研究を仕事にしていると、というか、世の中の多くの仕事にとって当たり前のことだとは思うが、ある程度大きな組織のレベルでは、普段の日常生活で出入りするような金額とは比べ物にならないくらい大きな金額で予算を組んだり、支出の契約を結んだりするものだ。
私の研究仕事の例で言えば、例えばある爆発現象を数値解析するためのシミュレーションソフトウェアを使用するライセンス料として、軽く月額約100万円程度かかる。その解析を実施するためのワークステーションもおおよそ100万円程度だ。
これらはもちろん研究を実施するための必要経費であるから、別にやましいことをしているわけでもないのだが、その契約をする作業が私にとってはなぜか心理的な障壁が高い。
他にも、研究予算の申請書を書くときには当然何にいくらかかりそうかを概算して予算書を作成するわけだが、それに高額を記載することにも心理的抵抗感がある。
なぜなのだろうか。シンプルに言えば、大金を使うことにビビっているだけなのだろうが、仮に必要経費だとわかっていても、何度やってもなかなか慣れない。
正直、いちいちこんなことに苦しんでいても時間の無駄なので、本当は苦しみたくはないのだが、生理的な反応としてそうなってしまうので、困ったものだ。
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