
今年のやり残しを解消する機会に恵まれたのです。
大学の学生支援センターから急に一斉メールが入った。
タイトルからして留学生向けのものだったので、流し読みして無視しようと思ったのだが、その内容にふと目が止まった。
「Discover BUNRAKU」
「ぶんらく」って、あの文楽のことか?
そう、日本の伝統芸能である文楽人形劇の今夜分のチケットが3枚だけ余っている、というものだった。
国立小劇場で行われる外国人向けの公演で、大学としては留学生向けの企画だが、日本人学生でも参加でき、なんとチケット代は学生特権で無料だというのだ。
そういえば、と思い出したのは、私のやりたいことリストの中に、「落語や能などの伝統芸能を見に行く」があったことだった。
明日のゼミでの発表資料をまだ作っていなかった私は、参加するかどうかを逡巡した。
行くとしたら公演に間に合うのか?
研究室のコアタイムが終わってすぐに出発すれば間に合うようだ。
うーん、よし、行こう。それまでになんとかゼミ資料をできるところまでやろう。
そう決心して、そこからギアを上げて1日を過ごした。
開演前ギリギリで会場に到着すると、劇場の中にはさまざまな人種の人々の姿が見えた。
彼らをアテンドするためらしい日本人の姿もあったが、その光景は、日本人集団の中で生きてきた自分にとっては面白い光景だった。
舞台の中で見聞きしたことについては、長くなるので別の記事にするが、大変興味深い内容だった。
初めて見たということもあって、色々なことを考えながら見ることができた。
そういえば、一昨年も年の後半になって急に思い立って初めてミュージカルに行ったことがあった。
今年も、自分にとって初めて鑑賞する舞台芸術で1年を終えることになった。
2022年のやり残しを1つ解消できてよかった。
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