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4/5火:不確かさには可能性を。

人生が不確かであることは、多くの場合、人々に不安をもたらす。それは、人間が先々のことを見通すことによって安心したい生物だからである。

では、もしその不確かさが一切無くなったとしたら、人々の不安は取り除かれ、幸福な人生になるだろうか?

不確かさが一切無くなった世界とは、全ての物事が決定論によって支配されている世界のことである。すなわち、この世界では、人間の自由意志が入り込む余地が無いのである。

そのような自由意志が奪われた世界で、人間は幸福を得られるだろうか?あらかじめ定められた運命(予定説だ)に従って、ただ生きることしかできない世界は、本当に幸せなものだろうか?

不確かさとは、可能性である。不確かさが存在することによって、良くも悪くも、人間の自由意志が入り込む余地があることにより、自己決定する喜びを得ることができる。

最新リスクマネジメント規格において、リスクという言葉は、「目的に対する不確かさの影響」と定義されている。そして、ここでの影響とは、ネガティブなものだけでなく、ポジティブなものも含む、とされている。すなわち、不確かさの存在を認めたうえで行われた何らかの意思決定は、ポジティブな影響も生み出し得ると理解されているのである。

人生が不確かであることを、良いことだと捉えることができれば、ずっと生きやすい生き方になるだろう。

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ともやの思考整理note
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