6/27月:創作物には形式美を。
発表スライドづくりというのは、やはり時間のかかる作業だ。パパっとやってしまおうーと思っているのに、いつの間にかこだわっていて時間がかかってしまうのだ。早くこの癖をやめたいと思うのだが、中々やめられない。
自分がこだわりの強いタイプであるということを悟ったのは、研究室に入って発表資料や卒修論の文章を書いてからだった。自分にとっての美しい卒論や美しい修論を書き上げるためであれば、何時間でも使えたと思う。
しかし、ここでの美しさとは、その論理構成の美しさなどの中身の話ではなく、あくまで形式の話である。例えば、図表の位置が文章を途切れさせない位置にうまく入り込み、かつそれによって違和感のあるページ区切りにならないようにすることなどである。
そうした部分に徹底的にこだわる結果、中身はともかくとして、形式的には大きな満足が得られる文章や資料が出来上がるのだ。
本当は中身について考えるのに時間をかけた方がいいというのはわかっている。そんなの当たり前ではないか。言われなくてもわかっている。
しかし、私にとってこの形式美というのは、ある意味では自分自身のクリエイティブな側面が最も発揮される場面なのである。
これは相矛盾しているようであるが、私にとっては矛盾ではない。
私のこだわりというのは、いかに形式を美しく整理整頓するか、体系的にものを並べるか、というところにあるのであり、その並べ方に美学と創造が反映されるのである。
こういうことって、あまり人に言ったことがなかったけど、どう思われるんだろう。
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