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愚直に自己変革に取り組んでいきたいのです。

「なぜ人と組織は変われないのか」という本を読んでいる。

結論から言うなら、この本は今の私にとって最も重要な本であったと言いたい。何らかの自己変革が必要だと考えてはいるものの、そのコアとなる要素は何で、それにたいしてどのようにアプローチすれば変革のきっかけを得ることができて、具体的に何をすればいいのか、が全く見えていなかったからだ。

本書は、「必要だとわかっていても変わることができない人や組織」が、一体なぜ変わることができないのか、変わるために何をすればいいのか、について重要なメソドロジーを与えてくれている本だ。

まだ全て読み切ったわけではないが、途中まで読んだところで、この本の重要なエッセンスは掴み取ったつもりだ。後は、これからこの本の内容に書かれた実践をどれだけ愚直に取り込み、自分自身の行動と思考様式を変革することができるか、にかかっていると思った。

具体的な方法論の話に入る前に、本書の第1部では、「なぜ人や組織は変わる必要があるか」について語られていた。ここの内容も、本書の核心部に入る前の導入としてかなり味がする部分だったので、そこを簡単にまとめておきたい。

人間の知性には大きく分けて3種類があり、それぞれにおいては世界の理解の仕方と行動する際の基本姿勢が全く異なる、とのことである。

①環境順応型知性(Socialized Mind):周りからどのような役割を期待されるかによって自我を形成する。
②自己主導型知性(Self-Authoring Mind):周囲の環境を客観的に見て、内的な判断基準に基づいて周りの期待について判断し選択することで自我を形成する。
③自己変容型知性(Self-Transforming Mind):自身の価値基準をも客観的に見て、その限界を検討でき、対立する考え方の両者を統合することを通じて1つの自我を形成する。

「なぜ人と組織は変われないのか」

現代社会の複雑性に対応するためには、従来は①や②で十分だった働き手にとっても、より高い次元の知性を身につけ、自分自身と周りの世界を理解することが求められるようになった。だから、我々は自己変革が必要なのだ。

私自身が今どの知性のレベルにいるか、と考えてみると、拙い自己認識としては②にいるように感じている。何らかの自分自身の意思決定軸を元に周りの情報をキャッチし、その都度決定する感覚を持っていて、必ずしも周りに合わせてばかりいるわけではない。

しかし、おそらくまだ自分自身の価値観や特定の思考様式のフィルターを通して世界を見ているだけで、それを意識的につけたり外したりできるほどの柔軟性は持ち合わせていないのが現状だと思う。

元々持っていた自分自身の自己変革の必要性とは少し違う文脈ではあったが、このような意味でも自己変革し、知性のレベルアップが確かに必要だと思った。

これから本書の内容をよくよく思考と感情に刻み、具体的な行動に落とし込んでいきたいと思っている。

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ともやの思考整理note
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