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自由民主党・国民民主党は、選択的夫婦別姓制度に賛成すべきでない


選択的夫婦別姓制度に対する世論

先日、選択的夫婦別姓制度の世論調査を整理しました。

それによると、2択3択かで調査結果の印象が異なるものとなり、およそ下図のような状況でした。

選択的夫婦別姓制度に対する世論調査の概要

通称使用の選択肢があれば(3択)それが最大となる一方、2択の場合は通称使用をベストと考えるうちの一部が”許容”のつもりで賛成に回るようになり、賛成多数に見えるようになるということです。
※”判断不能”は、”わからない”に該当

各政党の立ち位置との対応

所属議員の分布イメージ

「所属議員の分布イメージ」図は、上で見た「選択的夫婦別姓制度に対する世論調査の概要」図と、左右が完全に一致しているわけではありませんが、おおよそ対応関係にあると思います。

れいわ共産立憲左派にとっては、支持者の多くが選択的夫婦別姓制度賛成と見られるので、事の是非はともかくとして、賛成の方針であることは理に適っています。

同様に、日本保守党参政党が、反対の方針であることも理に適っています。

一方、国民民主党は中道中心、自由民主党は左右幅広いながらも中道もボリュームゾーンということからすると、対応する世論は「通称使用」ということになります。
自民党総裁選でも何人か選択的夫婦別姓制度に前向きな候補はいましたが、「世論の多数派は賛成なのだから、賛成を表明しておけば支持を得られる」と期待していたかもしれません。
しかし支持者には、2択で賛成していても「許容」程度の人、あるいは「判断不能」が多いというのが実態でしょう。
そのため、もし選択的夫婦別姓制度の法案を通した場合、否定的な反応の方が多いでしょう。

国民民主党と自由民主党の姿勢

国民民主党は元々賛成ではありましたが、立憲の法案での子供の名字の扱いに賛同しかねる部分があるなど、やや慎重姿勢になっているとのことで、それが正しいと思います。

自由民主党は、党としての法案に対する方針(党議拘束をかけて賛成または反対、あるいは自主投票か)決まってしませんが、石破首相としては元々の賛成派から党内意見を聞いて折衷案に傾いているとのこと。(石破氏の話したことは当てにならないので、どうなるかはわかりません。)
また、自主投票にすると、一部が選択的夫婦別姓制度の賛成に回って成立してしまうので、それを回避するために党議拘束をかけることが有力になってきているとのこと。
最終的に賢明な策を打てるでしょうか。

※折衷案というのは旧姓の適用範囲を広げるもので、自民党内には5案あるという話もあります。

自民党内の案(下のYouTube番組より(20'00"頃))

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