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広島平和記念式典

本日は8月6日。

79年前の今日、広島に原爆が投下されました。

いつもは通勤時間と重なり、ゆっくりと平和式典を見ることは出来ませんでしたが、本日は開催時間に見ることが出来ました。

私は母が広島出身で、私自身も大学時代の4年間広島で過ごしてきたため、幼少期から平和について学んできました。

しかし、本日の平和記念式典においては、私自身も考えさせられる内容が多かったため、簡単に内容をご紹介したいと思います。


平和宣言

平和記念式典は献花、黙とうの後、広島市の松井市長による平和宣言が行われました。

その中で紹介された、当時14歳だった男性被爆者の言葉が心に響きました。

私たちはいまこそ過去の憎しみを乗り越え、人種、国境の別なく連体し、
不信を信頼へ 憎悪を和解へ 分裂を融和へと 歴史の潮流を転換させなければなりません。

松井市長の平和宣言より

また、冷戦を終結させたゴルバチョフ元大統領のお話を取り上げ、「為政者が断固とした決意で対話をすれば、危機的な状況を打破できる。」とも話しておられました。

驚いたことに、昨年度、平和記念資料館には過去最多となる約198万人が訪れたとのことです。その内の約67万人が海外からの訪問者だったそうです。

5月に学会で広島へ行った時も、確かに海外からの旅行者と思われるバスが何台も資料館の前に連なっていました。
これらのことから、世界中の人々も平和への関心が高まっているのではないか、と話しておられました。

平和への誓い

続いて、広島市内に通う小学生による「平和への誓い」。

現在世界中で起こっている戦争について触れ、こう述べました。

生きたくても生きることができなかった人たち、明日を共に過ごすはずだった人を失った人たちが、この世界のどこかにいるのです。本当にこのままでよいのでしょうか。
願うだけでは、平和はおとずれません。色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。

平和への誓いより

「願うだけでは、平和はおとずれない」
力強く語られたこの言葉は、とても衝撃的でした。

そして、平和のために私たちが出来ることとは。

一人一人が相手の話をよく聞くこと。「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。私たちにもできる平和への一歩です。

平和への誓いより

このお二人の平和への誓いは、参列者に届くような語り口で、とても考えさせられる内容でした。

核兵器のない世界へ

その後、内閣総理大臣である岸田総理と広島県知事である湯崎知事のあいさつがありました。

お二方とも「同じ過ちを繰り返してはならない。」と話しておられました。

岸田総理は、「核兵器のない世界への道のりは厳しいが、実現に向けて努力を着実に積み重ねていくことは、唯一の戦争被爆国である我が国の使命だ。」とも語っておられました。

今現在世界各地で戦争が繰り広げられているからか、平和記念式典で語られた平和へのメッセージは私の心に深く響きました。

平和を考える

これらの平和へのメッセージを聞くと、様々なところで繰り広げられている戦争=武力衝突は本当に必要なものなのか、疑問に感じます。

私は日本に生まれ育ち、ちょっと海外に行ったことがあるだけなので、正直各国の思想や思惑は分かりません。

ただ、なぜそれほどまで執拗に武力衝突を続けなければならないのか、何のために戦っているのか、理解に苦しむ部分があります。

日本も過去に戦国時代がありましたが、その勝者が得たものは何だったのでしょう。
領地、権力、経済的利益、名誉・名声、軍事力などでしょうか。
日本統一を成し遂げた武将もいますが、その裏で失ったものもとても多かったはずです。

そのように考えると、一人または少数団体の欲や名誉・名声のために、あまりにも多くの犠牲が伴う現状は悲しすぎます。

平和への誓いでも語られたように、「明日を共に過ごすはずだった人を失う人たちが、一人でも減ってほしい。」そう願います。

今、私たちにできること

「みんなが笑顔でいられる世界」
「お互い様精神で思いやりにあふれた世界」

私はそんな世界を夢見ています。

そのために出来ることは、
相手の立場に立って、自分事として捉えること
相手と分かり合おうとする姿勢や対話
お互いが笑顔になれるような解決策を模索すること

そうすることで、日々の人間関係のこじれが解消し、この積み重ねが続くことで、大きな戦争にまで発展することがなくなるのではないかと期待したいです。

2024年8月6日。
オリンピック開催中の今日この日に、改めて平和のありがたさと大切さ、そして武力や権力によって虐げられることはあってはならない、と考える良い機会になりました。

皆さまもぜひ、今日のこの日に「平和」について考えてみてはいかがでしょうか。

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