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アナログな広報と葉山

年末にコンサートをする。
ずっと自分達でやってみたかった「バレエの1つの作品を一からつくる」という壮大な企画だ。

バレエはオペラと同じように舞台装置、衣装、音楽家を必要とする総合芸術で、とても個人で作品を作るなんて不可能。

しかし今回ありがたいことにARTS for the Futere!という文化庁の支援に採択されこれらを製作することのできる予算を得られたことで遂に実現できる。

ロシアでは子どもも楽しめるような、短く明快なストーリーのバレエが頻繁に上演される。
それは普通のバレエのように長くなく60分程度になっているが、踊っているのは普段の公演も踊っている一流のダンサー達。

いきなり「芸術」を突きつけるのは子どもが芸術を嫌いになるきっかけになりやすい。
子どもが拒否しないような内容だが本物の技と演技を見せるのが重要なことだと思った。
案外その方が本質に触れられるのかもしれない。
子どもオペラも同様で、歌っていたのは普段主役を歌う歌手達。もちろん妥協した演奏をするわけもない。
子どもたちはクラシックの歌、生の演技の素晴らしさを知る。

そうして育ったロシア人たちは、老若男女問わずよく舞台を見にきていた。

なんでも家で無料で見られる時代だからこそ、生で見る舞台には価値がある。

というように、本当に多くの子ども達に見てもらいたいという一心でこのコンサートに取り組んでいる。

今回は助成金もあるから、市内に1万部ポスティングをしてみたり、カンフェティという音楽情報サイトにも広告を出したりしてみた。

葉山町に企画主旨を説明したらなんと後援してくれることになり、回覧板で1000枚近くフライヤーを配布してくれたり、児童館に配架させてもらえることになった。
今日は役場にフライヤーを渡しに行ってから葉山の全ての児童館にフライヤーを渡しに行った。

当公演は非営利だから、逗子市も市内の掲示板に掲示させてくれることになったからバイクで一つ一つ貼ってまわる。

インターネットが全てと思いがちだが、案外アナログな宣伝に1番効果があるのではないかとも思っている、

よくあるクラシックの身内コンサートではなく、逗子葉山を盛り上げられるようなバレエ企画をやりたい。



葉山中を回ったが、本当におもしろい地域だ。

豪邸の立ち並ぶ海付近

棚田のあるような上山口、山に囲まれた木古庭
狭い地域で物凄く顔色が違う。
車で10分走ると別世界に行くから初めてくる人はおもしろいかもしれない。

逗子とも鎌倉とも横須賀とも違う、葉山は独特な雰囲気があるところだ。


きれいな秋晴れ

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齋藤友亨 Tomoyuki Saito
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