わたしを形づくるもの
引っ越しをして
久しぶりに自分の部屋を獲得した。
リビングでごろりとしたり
書いたり読んだり
TVを観たりと過ごすことが多い分、
自分の部屋っているかな?
と引っ越す前と、引っ越した後と思っていた。
いろんな趣味があって、
デジタルなものが大好きな夫。
いろんなことは好きだけど、
ゆったりした時間が好きなわたし。
しばらく自分の部屋の片付けは進まずに
ダンボール部屋になっていたけど、
休みの日に夫がリビングのTVでゲームに夢中になっている時にふっと思った。
“ いまは穏やかな音楽でも聴きながら、
読書でもしたいなぁ。“
そしてふっと気づく。
” あ、あるじゃないか。わたしの空間。“
なんとなく暗い一階。
パタパタとスリッパを履いて階段を降りて
久々にドアを開ける。
雨戸もしまっていて薄暗い。
「よし」
と勢いよく雨戸を開けると
想像以上に部屋が明るくなった。
まずは、と手にかけた大量の本を本棚に埋めていく。
”せっかく新しい場所になったし、違う配置にしてみるか“
といまの自分に合わせて本を並べてみる。
意外と手放せそうな本があることに気づきながら。
“ そうか、ということは。。
好きなものがなんでも置けるんだ。”
ぴかーんと頭と心に光が入ってくる感覚。
”そうだ、自分が思う通りに置きたいものを置いて、
飾りたいものを飾れるんだ!“
結婚して、
同じ空間を共有することになって
気づけば、家の至る所には「歩み寄り」によって
選ばれたものたちが並んでいる。
わたしたち夫婦の好みは
結構違って、近いものもあるけれど、
シンプルでありたい夫と
いろんな形や色が好きなわたし、
選択する時には
お互いがお互いで「うん、いいんじゃないかな」と思えるラインを選ぶ。
久しぶりのマイルーム。
こうやって自由に選べる楽しさ、
忘れてた!
いろんなところに散りばめられる
「わたし」というもの。
わたしを形づくるもの。
ふっと自分に還りたい時、
ただ自分と過ごしたい時、
心地よさ最大級をここに集めよう。
そう思うだけで日々の豊かさが増えたような気がする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?