男の子になりたかった
幼いころの記憶で一つ強烈に覚えていることがある。それは4歳の自分の誕生日。
日差しがまぶしいくらいよく晴れた日のお昼前、近所の友達と少し遊んで家に帰ると、台所のテーブルにケーキが置いていてあった。私のbirthdayケーキだとわかったので 嬉しくて人差し指でちょこっとだけクリームをすくってペロッとなめてみた...
その瞬間眉をひそめた私はものすごく悲しい気持ちになった。
そのクリームは、私の嫌いなバタークリームだった。
よく見たら真っ白いクリームではなく少し黄みがかっていた