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ポスト平成の視座 ー いくつもの対立軸を越えて

新元号の発表時、小渕恵三は「平成」の名前の由来について「『史記』の「内平外成(内平かに外成る)」と『書経』の「地平天成(地平かに天成る)」にあり、「国の内外、天地とも平和が達成される」という意味があると述べた。その願いとは裏腹に21世紀冒頭からアフガニスタン戦争・イラク戦争・シリア内戦、そして世界中でテロリズムが日常化(但し「テロリズム」という用語の国際的に一致した定義はない)。一方この30年で一気に進んだ経済のグローバリゼーションとデジタル革命により貨幣経済の全地球化が完了。同時に、地球は物理的に有限であるという事実が再確認され、資源収奪的であるようなこれまでの資本主義が大きな転換期を迎えていると指摘する学者は多い。日本は失われた20年(あるいは30年?)とも呼ばれる長い経済停滞期を経験する。

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