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今、読んでいる途中の本に大前研一・著『日本の論点』がある。その中で、大前氏は、日本が低欲望社会であると説いている。確かに、今の日本ではUNIQLOのようなファストファッションやファーストフードの人気はあるが、値段が高いものに関してはちょっと元気が無いように思える。それは新型コロナウイルスウイルス以前の東京・銀座や大阪・心斎橋の中国系の旅行者がメインの購入者だったことからも、日本人の購入をそこまで期待されていないのかもしれない。たまにラグジュアリーブランドのお店にぶらっと入ると分かるが、必ず中国系の店員がいる。バブル時の日本ではブランド物を持つことにステータスがあった。しかしながら、その価値観が変わってきたとは思わない。単にお金が無いからとも言えるからである。あるお笑い芸人さんは彼女が出来ると20万円前後のブランドバッグをプレゼントするという。これまでは周りにマウンティングをしなかったその子が周りに対してマウンティングを始めるという。また、Twitterで見た情報なのでどこまで本当か分からないが、アダルトビデオのスカウトは、その時に縁がない場合でも食事ができる場合、普段食べられないようなものを奢るという。何人かは後からアダルトビデオの撮影の依頼が来るという。
今、日本は単に『低欲望社会』なのではなく、『自虐的低欲望社会』なのではないかと思う。思考の負のスパイラルから抜け出せないことから欲望を持つことが出来ないのではないかと思う。負の成功体験(失敗経験?)や精神的及び金銭的な状況によって欲望を持てなくなって来てしまっているのではないかと思う。今後、求められていくのは一部の貧困者を除けば情報へのアクセスとその精度を理解するということになると思う。お金が無いから出来ないではなく、お金を持たなくても出来る方法があることの情報を得ることが出来るかを以下に得るかだといえる。インターネットが普及する前の時代では、個人での情報をアクセスするには中々難しかった。絶対的な格差があり、また、画一的な価値観があった。日本の論点で大前氏は、団塊の世代が何か起こすのではと予測しているし、その考えには私も同意出来る。未来が暗いと思うのは自由ではある。それでもよくするにはと考えるのか、その暗さに染まっていくのかも自由である。ただ、明るく生きようとする人を巻き込まないように生きていたいものだし、私にはまだやりたいことはある!