世界史って案外面白いよ
自宅のかたづけをしていて古い写真や旅の記録などが出てきて、携帯電話やインターネットの無かった時代の機微を想った。
亡くなった祖父は、戦争の悲惨さはあまり語らなかった人だった。戦地の満州で手榴弾が尽きて小石を投げ合ったことや小便が凍ってしまうほど寒かったという話を聞いたことを覚えている。
そう、身近な昔のことだと想像が広がるのに、学校で習う歴史の勉強だと出来事や人物に偏る。
世界史(日本の歴史も含む)は想像をかきたててくれる。司馬遼太郎も林真理子もいいけど、ストーリーテラーに頼らなくたって楽しめる。
たとえば、僕たちが今イメージする「国」という形は18世紀の西欧から始まった。それ以前の戦争は一族と一族の争いだったり、宗教だったり。
たとえば、13世紀から数百年続くモンゴル帝国。世界地図を見るまでもなくあの広大な場所をどうやって統治していたのか。馬があったから大丈夫程度の距離ではないだろう。
ルネサンスの何が「なるほど」というポイントだったのか授業では教えてくれていない。
日本の歴史上一番平均身長が低かったのは江戸時代。何故か。
イタリアでナイフとフォークを使っていた時代にお隣フランスではまだ、皿にドンと置いた肉の塊を包丁で切って手づかみで食していたらしい。
イデオロギー?この言葉だってフランス革命の産物なんだって。
その時代その場所に生きた人たちの価値観や文化とセットで、出来事や人物について知るとより面白い。
AI(人工知能)で人間の仕事が減る?
そんなはずはないと歴史は言っている。人類史上レベルで見た時のIT革命は、果たして紙の発明や産業革命に比べてどうなのかな。
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