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引越し雑感

引越はなかなか大仕事。といっても当日汗を書いてくれるのは引越屋さんのお兄さんたちで、家族が大変なのは事前の準備と行先での荷解き。
僕は、断捨離という言葉にもなんの感慨も無い捨てられる派を自認しているが、妻や娘はそうではない。逡巡しながら、約1か月がかりで指定日のゴミ出し、リサイクルショップ行きする年末だった。もちろん、“大物”は僕の担当。市の清掃センターで190㎏420円也。

順番から言えば、まずは業者決め。
警戒心を高くして、比較サイトを見るところから始めたが、なかなか選べない。
ネット上の相見積もり依頼は辞め、聞いたことのある社名の4社を選んで電話。どこも「お宅に伺ってお見積りを」ということで、僕の都合に合わせてくれた、最大手2社に絞った。
さわやかなコーポレートカラーのA社は、スーツをビシッと決めたクール営業君。
数分で我が家各部屋をチェックすると、ダイニングでタブレット端末を機際良く操作して、「こちらがお見積りとなります」。
B社のイメージは、泥臭い関西商法風だったのだが、ちょっと会社に自信ありげA社営業君に比べると、やはりアナログ感が漂うB社営業君。まだ20歳代。
本当に押している?って疑うほどのスピードと力強さで電卓を叩くと、おもむろにスマホを手にして、「ちょっと待ってください。支社長に掛け合ってみます」。
「〇〇様はA社にも見積もりをお取りになっているようで、今決めていただけるとしたらなんとか〇〇〇〇〇円で行きたいんですが…」
なんとわかりやすいパフォーマンス。逆に微笑ましい。
で、その場でB社に決めてしまった。

結局、B社営業君とはその時しか顔を合わせていない。
あの日僕が“最終見積”を手にし、簡単なサインするや否や彼は、
「ありがとうございます。そうしましたら今営業車に段ボールも積んでいますから置いていきますね。本当は80枚までが無料ですが、100枚置いていきますよ」。
年季の入ったバンから、段ボールと布団用の不織布バック、割れ物用プチプチ、ガムテープを玄関にどんと降ろして帰って行った。以来電話でも話していない。

当日は3人の“現業”(名刺にそう書いてあった)スタッフが、朝8時半から夜8時まで作業していただいた。丁寧で手際良い仕事で、僕はこの会社に十分満足したのだった。

余談だが、引越し業界のデータを調べたら、売上トップが「サカイ引越センター」で「アート引越センター」「日通のペリカン」「クロネコヤマト」と続く。
引越業市場規模が5000億円で、その半分がこの大手4社で占めている。

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