夫の企画にのってみた
夫はnoteを3年間毎日投稿している。残業で遅くなろうが、コロナにかかろうが、とにかく毎日投稿している。
暇さえあれば携帯かパソコンを見ている。子守りをしているかと思いきや、このくらいのぐずりだったらまだ様子を見ているとのことで、ぐずりをBGMにnoteのコメントへの返信やらTwitterへのシェアやらに勤しんでいる。
最初のころは、いやもうちょっと子ども見てて、とか、この家事やってくれたらなーと思うこともあった。しかし今はnoteという存在に感謝している。極力夫のnote時間は確保して差し上げたい、という所存である。
なぜか。
答えの前にちょっと私の自己紹介をしたい。
3年間連続投稿をしている夫の妻である私は、家事全般はしなくていいならしたくない派の人間である。家事育児のスキル全般は夫が私を凌駕しており、夫の家事エピソード(例:朝は洗濯物を干して子どもの朝ごはんと自分のお弁当を作りゴミだしをして出勤する)を他のご婦人に話したりなんかすると、大概ひかれる。もしくは妻という人種ではなく異星人だったのか、と言いたいような、ぎょっとした顔をされる。
少し言い訳をしたい。
女性にも学歴が必要だという両親の意向のもと、成長過程で勉強しかしてこず、花嫁修行とはとんと無縁な半生をおくってきた。
、、、言い訳は以上である。
勉強したものの高収入につながらなかったのは残念の極みである。家事らしいことといえば、趣味のケーキ作りくらいで、およそ実生活の炊事や裁縫とはかけ離れた技術しか持ち合わせていない。妙なところで真面目で、もったいない精神が強く、地元のフルーツのフードロスが気になってしまい事業を始めてしまったものだから借金まで作ってしまった。事業に邁進するのかと思いきや、4月に子どもも産んでしまった。さぞかしパワフルな人物だと思われているが、私はまったく体力がないときている。最低限借金返済分の働きをし、家事育児全般をただいま育休中の夫に委ねている。
なかなかの悪妻である。
そんな妻と結婚生活を続けられる秘訣は、noteの存在である。夫はnoteと向き合うときにだけ、自分の時間を持てるのであろう。
日々、家族の食器を洗い、家族の食事を作り、家族の洗濯をし、子供たちのけんかをなだめ、子供たちのおむつをかえ、子供たちの迎えに行き、、、書けば書くほど、イクメンである。本人はこの表現をとても嫌っているが、イクメンとはこの人のことではなかろうか、というほどイクメンである。お疲れ様です。
そんな中、妻はこんな体たらくなので、noteがなければギャンブルもしくは他の何かの沼にはまっているかもしれない。例えばnoteさんが擬人化されて夫の目の前に現れたら、私とは結婚していなかったと思う。noteさんは私のように、あの表現はちょっと気になる、だとか、この文章はちょっと、だの文句をつけず、夫の心のままを受け止めている。包容力で敵う気がしない。
幸いなことにnoteさんは擬人化されていないので、夫は今日も健全な趣味、noteをつづけながら家事育児をこなしてくれている。
note、うちの家庭を守ってくれてありがとう。今日は夫のnoteの時間の創出のため、お皿を洗ってみました。文句も言いますが、noteの存在に毎日感謝しています。
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