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相続ミニ知識:戸籍集めが劇的に楽になりました!(その3)
こんにちは。ゆうき行政書士事務所のゆうきです。
前の記事に引き続き、2024年3月1日からスタートした新制度「戸籍証明書等の広域交付」の話題を深掘りしていきたいと思います。
休日開庁日でも取りに行けるの?
土日などの休日開庁日や、17時以降の開庁時間、平日でも、窓口が閉まる1時間前以降は受付していないことがあります。自治体のホームページ等でご確認ください。
窓口ですぐに受け取れるの?
他の市区町村の戸籍を取る場合は、数日かかるケースもあるそうです。
請求された市区町村役場から本籍地のある市区町村役場に確認をとって交付をする手順となっている(2024年10月20日現在)ため、確認作業の時間もかかる、ということですね。
お急ぎの場合は本籍地のある市区町村にご請求ください、とHPに記載している自治体もありました。そこはかとなく現場の大変さが伝わってきます。
市区町村の窓口ならどこでもいいの?
〇〇市役所、〇〇区役所など、市区町村役場そのものの窓口では受け取れます。自治体により、出張所や市区町村のサービスコーナーなどでは受付していないことがあります。こちらも、自治体のホームページ等でご確認ください。
戸籍っていくら?
日本全国一律で、こちらの手数料です。(2024年10月20日現在)
・戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)1通ごとに450円
・除籍全部事項証明書(除籍謄本)1通ごとに750円
・改製原戸籍謄本 1通ごとに750円
戸籍の取得に必要な書類は?
本人確認のため、マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、在留カードなど、官公庁発行の顔写真付き証明書が必要になります。
代理人がとれるの?
代理人の方は最寄りの市区町村役場の窓口に行っても他の市区町村の戸籍をとることはできません。また、最寄りの市区町村役場に郵送で他の市区町村の戸籍を請求することもできません。本人が窓口に行って申請することが必要なのですね。
記事にまとめてみた感想
戸籍の広域交付を利用する場合、戸籍を取りに行く前に、
①受付時間や対応窓口を自治体のホームページ等でちょっと確認する
②受け取るまでに時間がかかるんだな、と心の準備をしていく
こんなちょこっと準備をすると安心ですね。
運用が開始してから日が浅いですが、今後はこの制度が当たり前になって、更に便利な制度になっていきそうです。戸籍関係の手続きの変更は他にもあるので、またご紹介しています。
この制度について、法務省が提供しているチラシのリンクも貼らせていただきます。ご参考になれば嬉しいです。
https://www.moj.go.jp/content/001409033.pdf