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ニュージーランドで見つけた幸せのヒント

ニュージーランドで生活して10ヶ月が経ちました。朗らかで優しい人に囲まれて、のんびりゆったりと過ごしています。

もし毎日忙しく心身が緊張状態にあったなら、ホッと一息ついてみていってください。

1.アラサーの私がニュージーランドに行った訳

私はもともと海外旅行好きで、その理由は自分の価値観や常識がやぶられることに好奇心や喜びを感じるからのようです。


北海道の平凡な家庭に生まれ、わりと苦労もせずすくすくと育ちました。

ただ、父が転勤族だったので、4回くらい転校しました。そのため、新しく友達を作るのに、周りを観察し・仲良くなれる、仲間外れにならない振る舞いを探すくせがつきました。

なかなか人前で自分を出せないので、大人になってからも生きづらさを感じることがありました。

北海道でも東京でも、年代問わずなので、「あぁこれは日本の同調圧力ってやつか。」と達観するようになりました。

海外に行ったときにそんな狭い常識が打ち壊されるんですよね。

例えば、日本ではいい年してと嫌煙される派手な色・露出の多い服を着たりとか。そんな寛容な空気が好きだなと思いました。


なぜニュージーランド?かというと、ワーキングホリデーを利用して候補は3つ。オーストラリアはパリピなイメージ(イメージです。きっと素晴らしいところだと思います。)、カナダは寒そう(北海道出身ですが寒さには弱いです。)。


ニュージーランドといえば、羊しかイメージがない方が多いでしょう。

しかし、私のバイブル「モバイルボヘミアン」の著者の1人四角大輔さんが移住先として選び、”ハワイと北欧のハイブリッド”と謳うニュージーランドに、日本にはない豊かさの可能性をみたのです。

当時、新卒で銀行総合職で入行し、8時~20時までの勤務に飲み会、土日は資格の勉強、自分の時間がなくて、これは私の求めている暮らしではないなと。

では、幸せ先進国をみてみよう。と思ったのです。



2.ホームステイで見つけたこと

ニュージーランドでは、WWOOFというワークエクスチェンジを利用してホームステイをしました。

※WWOOFは農家さんなどのお手伝いをする代わりに、食事と宿が提供されます。日本にもありますよ。


ホームステイ先はラグランという人口3,300人ほどの町で、オークランドから車で約3時間。

サーフィンの町として有名で、メインストリートにはヤシの木やサーフショップがあり、ハワイを彷彿とさせます。

40代の若々しいご夫婦に13歳の男の子と8歳の女の子、小型室内犬の4人と1匹暮らしです。


私は結婚願望がないのですが、これが許されるならいいかも~と思えたエピソードからご紹介していきます。

・朝食はセルフサービス(子供も)

・お弁当は果物とシリアルバー、サンドイッチ

・洗濯物は数日干しっぱなし

ズボラでもいいんだ、、、と思えました。まず料理で火を使うのが夕飯だけという。朝はパンかシリアルでした。果物もあってご自由にって感じです。

お弁当は、ほぼ全員こんな感じのようです。サンドイッチはピーナッツバターが定番。ポテトチップスもご飯に入るみたいです。栄養がどうかという話は専門外なので割愛します。

洗濯物が干しっぱなし、雨が降っても気にしないのは、割とニュージーランドあるあるみたいです。すごい勢いで常識がこわされていきます。


つづいて、

・近所の友達付き合い

・自分のライスワークとライフワークがある

・親子の時間、夫婦の時間

日中、お母さんに色んな友達が訪ねてきます。ただおしゃべりして帰っていきます。おそらく、ホストマザーをしているくらいですから人望がある人柄なのもあるでしょう。友達がいるっていいですよね。

ホストマザーは在宅でベビーシッターの仕事をしていました。自分の家が託児所です。1日1~2人くらい。

これとは別に、自分のアトリエ部屋を持っていて帽子や衣装を製作して販売しているようです。どちらかというとアートに近い感じで、私も少しお手伝いしましたが、工作のようで楽しかったです。

夕方は子供との時間を大切にしていました。お兄ちゃんは反抗期で激しめの言い争いやぎゃん泣きもありましたが、基本はお母さん大好きっ子で、夕飯後にはみんなで映画を見たりアイスクリームを食べたりしました。

※ニュージーランドはアイスクリームの年間消費量が世界一です。人口たった5百万人なのに、、、

夜は早めに夫婦の寝室へ移動してました。(9時半とか。社会人時代の私ならまだ帰宅してないことあるぞ。)


一方、お父さんもすごいです。

・帰宅午後5時前後(通勤片道45分)

・金曜日はもっと早く帰宅

・たまに夕飯作る

・アイスクリーム係

・DIY

・常に安定感があり元気

日本って働きすぎって本当なんだなと実感しました。残業という概念はなさそうです。(多分お父さんは8-16時定時です)


仕事より家族や友人との時間が大切、というか家族や友人・ひいては自分の時間のために働いているという一般認識。ああ、人生。ああ、豊かさ。

人生の本質ってここなんじゃないでしょうか。大切な人との関わりで心が満たされる毎日。毎日家族で夕飯を食べるって、私はわりと当たり前だったので、自分が働いてそれが不可能な日本社会やばいなと思ってました。

ニュージーランドの企業は毎年1ヶ月のホリデーがあります。フランスでは2~3ヶ月らしいですが。(どちらも無給)日本も導入してほしいです。

子どもの夏休みにキャンピングカーで旅行する家庭が多いそうです。

アイスクリームをよそってくれるのはお父さんの仕事で、たまには夕飯も作る。家族との円滑なコミュニケーション。(2ℓサイズのアイスクリーム容器に、欧米か!と衝撃を受けました。)

ニュージーランドにはDIY好きな人多いです。好きのレベルを超越して、なんでも作ります。買うって時間の節約で効率重視の資本主義、作るってその時間も楽しむ余裕や豊かさがあるなぁと。


日本のサラリーマンって疲れてる人多くないですか。某クレヨンしんちゃんのひろし然り、私もでした。「休日は疲れてるから寝かせてくれ。。。」

当たり前ですよね。社畜として全エネルギーをささげてますから。

もうお分かりですが、健全な勤務時間ですからね、家族サービスする元気もあればDIYもするし、自分の趣味もしますよ。

これってこのお父さんが特殊なんでしょうか?

どうやらそうじゃないみたいですね。ニュージーランドの広く一般的な認識のようです。どうして日本もニュージーランドのような社風にならなかったのだ、、、

お父さんはニュージーランド人で(お母さんも)、ニュージーランドではニュージーランド人のことをキウイと呼ぶのですが、

「キウイのライフスタイルを教えてあげるよ。それはね、他人の目を気にしないことさ。」


あぁ、私が日本で感じていた生きづらさ、同調圧力は、この国にはないんだな。素敵だな。自分にも他人にも寛容でいられるっていいな。そんな風に思いました。


ほかにもホームステイで感じたことたち

・家が広い

・庭がある

・モノが多い

・裸足っ子

庭つきの広い家が、これまたニュージーランドでは多くて、(日本の田舎もそうですよね。土地が安いと思われます。)

なんというか、生活の安心感があるんですよね。みんな広い家があって、必要なものを持っている満たされている状態。

ニュージーランドは日本より治安がいいのですが、この満たされてるを自覚していて、日本のようにあれもこれもと足りないを煽らない、心の豊かさがあるなと感じました。


ホームステイ先は日本にはないようなたくさんのものがあって、とくにびっくりしたものを抜粋します。

車2台(父・母)、キャンピングカー1台、サーフボード、ウェットスーツ、ギター、キーボード、ドラムセット、大きいトランポリン、こどものおもちゃ多数

家が広いからなせる業ではあるんですけど、そこそこ散らかってます。

日本ではミニマリストブームがあって、私も便乗したクチなのですが、ニュージーランドにきてミニマリストをはき違えていたなと。

散らかっててもいいじゃない。

昔ミニマリストを目指して断捨離していたのですが、なるべくモノのないシンプルな空間を目指していたように思います。


しかし、ニュージーランドにて感じたことは、単にモノが少ない片付いた状態ではなくて、足りないを煽られることなく、自分に必要なものを見極めて、満たされていること。でしょうか。

こんまりさんのトキメキに近いと思います。

ミニマルが大きいって、スケールが大きくてかっこいいと思うようになりました。

自分のスキなことやものは、余計なモノなんかじゃなかったです。


まとめ

”こうするべき”がない、よそはよそ、うちはうち、他人の目は気にしない精神のキウイの生き方。

不安に煽られず、必要以上にお金を稼がず、お金の使い道は好きなモノやコトやヒト、幸せなモノたちに囲まれて、満たされている。

丁寧な暮らしはちょっと違うんだけど、家族への愛情はたっぷりで一緒の時間を過ごして、

お母さんも自分を大切にしていて、お父さんは元気で、友人や家族との時間を優先するのが当たり前で、

なにより自分らしく、そんな人たちとのゆるく(子育ては激しめ)ハッピーな暮らし。


余談

大人も子供も、裸足っこ多いんですよねぇ。自然が身近にある感じがして好きです。


#キナリ杯  





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