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【コロナ禍パリ旅行】滞在7日目④マリーアントワネットの紅茶

10/26(火)続き

美術館2軒とその間の徒歩移動で疲れ切った。そしてまた水が尽きた。次なる目的地、マリーアントワネットの紅茶を売っているNina’sはプティパレから徒歩20分…今はそんなに歩きたくないのでバスに乗ることに。ナヴィゴの1週間乗り放題パスありがたし。


シャンゼリゼ通りのバス停。おじいさん2人、なんかものすごくバスを待ち侘びてる??


マドレーヌでバスを降りたらIKEA Cityが。行きたいけど今は気力と体内の水分が足りない。


着いた!細い道にさりげなく佇むNina’s、ただし内装は超ゴージャス。ドアを開けると、メガネをかけた木村多江のような日本人の店員さんが「ボンジュール、こんにちは〜」と挨拶してくれたので全く同じように返して、ここからは「お茶を飲めますか?」「もちろんでございます」と久しぶりに日本語で会話。16:30だしお客さんが1人もいなかったので、空いてる席に座ろうとしたら「すみません、そちらは予約席なんです」と。予約もできるんや…



予約席の向かいに座って、メニューをもらう。木村多江が「こちらのケーキセットは、りんごケーキにピンクのチョコレートをコーティングした非常にかわいいケーキとなっております。紅茶はこの中からお選びいただけます」と説明してくれた。

日本で調べたところこのケーキセットが23ユーロ(約3,000円)もするので食べる気はなかった。しかし、お茶を単品で頼もうとしても15ユーロ(約1,980円)する。疲れてるし糖分がほしくて、結局ケーキを食べることにした。パリのレストランがあまりにも高くて金銭感覚がおかしくなってきたかも😓

紅茶は、「マリーアントワネット」は買って帰るから他のにしようと決めていた。フレーバーティーがたくさんあって悩む。結局、ルバーブとスミレが入っているEtoile du nord(北極星)という紅茶にした。北斗の拳みたい。

木村多江に注文を伝えると、北極星のお茶っ葉を小さい紙コップに少し入れて持ってきてくれて、「こちらになります。香りを確認されますか?」と。ワインみたい!一応嗅いで、やめますというはずもなく「これでお願いします」。

そうこうしてるうちに、中東系のフランス女子2人が店に入ってきた。予約客ではない様子。日本人以外も普通に来るんやなーと思ったけど、私がトイレを借りて席に戻ってきたら彼女たちは消えていた。たぶんトイレで聞こえた会話の雰囲気(意味が聞き取れたわけではなく、あくまでも雰囲気)からするとメニューを見て「ごめんなさい、こんなに高いと思わなかった」みたいなことで出たのではないだろうか。


ケーキセットが運ばれてきた。紅茶は美味しい、美味しいんだけどルバーブの味はしないし、ちょっと薄かったかも。でもこのティーポットが大きくて4杯も飲めたから、15ユーロでもまぁいいかという感じ。


ケーキはまぁ、いたって普通。でも甘すぎなくて食べやすかったし、ピンクのチョコも美味しかった。木村多江が「こちらはりんごジュースです」と小さい紙コップを持ってきてくれた。これが濃厚で美味しかった。

食べ始めたところに、白人のお母さんが10代の三兄弟を伴って店に入ってきた。彼らが予約のお客さんだった。フランスのどこかから来た観光客だろうか。 しかし10代の少年たちは、こんな少女趣味な店にも紅茶にも興味はないのでは…

木村多江がさっき私にした説明をフランス語でしていた。彼女は毎日何度もこの説明をしまくっているんだろうなぁ…4人ともケーキを注文して、お母さんはマリーアントワネットの紅茶、少年たちは各々違う紅茶を選んでいた。店員は木村多江1人なので、4人分の紅茶の準備で忙しそう。

紅茶が運ばれてきたら、少年たちは意外と「ふ〜ん✨」とかいって香りを楽しんでいる。中高生の男子も紅茶飲むんや…と感心する。

他に白人女性1人が入ってきて、全てのテーブルが埋まった。1時間ほどまったりしてから、友人に頼まれたマリーアントワネットの紅茶缶と、自宅用のティーバッグも買った。

バラ売りのティーバッグにホワイトティーというのがあったので「ホワイトティーって白いんですか?」と前々から疑問だったことを木村多江に訊いてみると「全然白くないんです〜」とのこと。普通の紅茶(ブラックティー)よりは薄いけど、決して白くはないらしい。気になってきたので2つ買ってみた。

ケーキセットと合わせてお会計をしてもらう時に「Apple Payでお願いしまーす」というと、木村多江が「はい、ありがとうございます。どちらにお住まいですか?」と。「関西の、兵庫県です」というと「えっ⁉️日本から来られたお客さんは久しぶりです、もう年単位で…ドイツとか、フランス国内の日本人の方は来られてたんですけど、日本からは…‼️パリに住んでる方かと思いました〜でもApple Payっておっしゃったから…嬉しい‼️」とめちゃめちゃテンションが上がっていた。ヨーロッパではApple Payと言わないのだろうか。

フランスに入国するのは簡単だけど、帰国の時14日間自宅隔離があるからなかなか難しいですよね〜なんて世間話をしてる間も、私の背後ではお母さんと三兄弟やパリジェンヌ1名は紅茶とケーキを嗜んでいる。「こいつら急に謎の言語で騒ぎ出してどうしたん?」と思われてるやろうか。

テンションが上がりすぎた木村多江は「まだスーツケースに余裕ってあります?」と言いながら、チョコレートのお菓子とりんごジュース1本をサービスでくださった。多江にはそんな大きな権限があるのだろうか、在庫数と売上の帳簿は大丈夫か…若干心配になったけど嬉しかった。

ドアまで見送ってくれて、お互い何度も会釈をしながらお別れする。会釈しすぎてドアに頭をぶつける多江。かわいい…本当に木村多江みたい。


最寄り駅がオペラだったので、ついでにオペラ座も見られた。今回はバレエ鑑賞の予定もないし、もうこの界隈に来ることはないかも。

紅茶4杯も飲んだのでトイレに行きたい。自分の最寄り駅に着いたらトイレットペーパーを買わないといけないけど、先にトイレ行きたいなぁ…と思いながら地下鉄に揺られていると、最寄りから2つ手前の駅で電車が止まってしまった。フランス語のアナウンスはもちろん分からない。駅名だけは聞き取れたけど、そこだけ聞き取れても意味はない。

みんなおとなしく待ってるけど、2人くらいは電車から降りた。私もトイレに行きたいので出て、地上でバスに乗り換え。電車が止まったせいだと思うけど、ぎゅうぎゅう詰めに混んでいた。

もはやトイレットペーパーを買いに寄る余裕もなく、最寄りのバス停で降りていったんアパートへ。入り口にアジア人の夫婦と小さい子がいて、一緒のエレベーターに乗った。お父さんが「ベトナム?」と訊いてきたので「ジャポン」というと、「おおー、ジャポンか。英語話せる?僕たちはフィリピンだよ」いやベトナム人ちゃうんかい!

欧米の人からベトナム人かと訊かれたことはあるけど、フィリピン人からベトナム人かと訊かれたのは初めてだ。しかしフィリピン人というのは日本でもフランスでも気さくで、笑顔に親近感がある。「ここに長く滞在するの?2週間だけ?だから見かけたことがなかったんだね」とニコニコ話してくれてなごんだ。

トイレに行ってから、エコバッグと財布とiPhoneだけ持って、今日はAuchanじゃなくてG20というスーパーへ行ってみた。なかなか良い品揃え!トイレットペーパー、ファブリーズ、ペーパータオル、ヨーグルトを買って帰った。

長い1日だったー。夜はまたもやジブリの「おもひでぽろぽろ」をBGMに日記をひたすら書く。柳葉敏郎の山形弁に癒された。

晩ご飯はピカールのフォー。美味しかったー!ピカール万歳。YouTubeでkemioの新着動画も見た。

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