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19話 BID

安芸津のポータルサイト「あきつとあしたに、」を完成させるために必要な資金は150万円。

トモシビファーム設立から親身になってくれていた広島銀行支店長Kさんの協力もあり、融資はしてくれることになりました。

現在は異動されましたが、いまだにやりとりさせていただいてます。恩人です。

150万円の融資を5年で返済するには月に約3万円のお金が必要です。

トモシビファームはthirdに住所を置いており、僕も報酬無しなのですが、売上は無いので3万円の利益を得る方法が必要です。

色々模索する中、海外のまちづくり手法でBIDなるものを見つけました。

町に人が来ることで利益を得る事業者が、町のためにお金を出し、そのお金で町のためになる活動費用とする。

簡単に言えばそのような仕組みです。

日本でも導入されたことがあり、

商店街など一定地域の業者から行政が徴収し、まちづくり会社などのエリアマネジメント会社に交付する。

というシステムでした。行政主体のこの形を僕1人の会社が構築できるわけもなく、、

ただ、一度行政に預けるという形をすっとばし

町の中小企業が直接まちづくり会社に町のためのお金を出す

という形にすればいいのでは?と考えました。

まずは3000円ずつ10社。まだサイトは出来ていませんが、主旨説明をして協力してもらえる会社を訪ねます。

「サイトには経営者インタビューのほか、写真や会社ホームページのリンクを貼ります。安芸津のためになることをしますので、協力お願いします」

この段階で快く参加表明してくれた10社には本当に感謝してます。
これで毎月3万円をまかなう体制作りができました。
ちなみに現在は17社まで増えています。

この方法であれば、

地域に想いがある会社が10社あれば、素敵な町の情報発信サイトは作ることができる

といえます。他の町にもぜひ取り入れててもらいたいです。
あくまで企業から毎月お金をもらい、小さな飲食店などからはお金をもらわず掲載している方もいます。
こうして誕生したサイトが「あきつとあしたに、」です。

現在は25名のインタビューを載せています。

「あきつとあしたに、」よりあきつのひとコーナー

このサイトは安芸津町をPRする際の名刺代わりとなっており、完全に民間の資金で運用する珍しい取り組みとなっています。

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