自主企画コンテストをやってみてわかったこと|気軽な動機と葛藤、本音
割と早い段階で書こうと思っていた自主企画コンテスト「灯火物語杯 inクリスマス」の振り返り。
ですが、実はHappyな気持ちだけではありませんでした。基本的にネガティブはことは触れずにポジティブな面だけをキレイに整えるわたしの書き方だとどうしても取り上げることができない部分がある。
「自分でコンテストをやっておいて、主催者の振り返りを有料にするのか」というお叱りもいただきそうですが、いつものテイストと異なるためだとご了承いただけましたら幸いです。
ただ、コンテスト自体にネガティブな印象はなく、やっぱり「やってよかった」と思っているのも確かです。多くの方にご参加いただき、たくさんの作品に触れさせてもらうことができました。何より、自分の作品に触れられたり、賞に選ばれるのはうれしいですよね。
そういう意味でも、灯火杯は今後も続けていきたいと思っていますので、その部分はご安心ください。
1.物語が苦手な理由と痛感したこと
今回の灯火杯は、元々自分が「物語をうまく書けない」という苦手意識から企画がスタートしています。そして、みなさんの作品を読ませてもらっていく内にその原因が見えてきました。
僕は、自分のことを嫌われそうに書くのを避けていました。
「灯火」は希望を振りまくような存在でないといけない。確かに、ネガティブなことや批判ばかり言っている人とはあまり仲良くなれる気がしませんが、そうは言っても人によく見られたいんだなという自分を痛感しました。
だからこそ、キレイにまとめがちな物語に、変に力を入れすぎず気取らずに等身大のご自身の気持ちや行動を書いていただいた、もぐさんの作品をグランプリに選んだのだと思います。
▽今回、わたしが選ばせていただいたグランプリ「灯火賞」受賞作品▽
思い返せば、大学の後輩が自費出版で出した本に心を動かされたのは、「嘘を書かない」「あったことをすべて書く」というルールで書かれたものだからでした。
そして、結果的にそうした自分の”ダメ”な部分を出したからといって嫌われるものではない、なんならもっと応援されるということは体験として知っていながら踏み込めないのは、これは単純に勇気の問題ではと思い、改めて今回のnoteを書いています。
2.企画のきっかけをいただいた、すのう杯
今回の灯火杯は、本田すのうさんの「すのう杯」がなければ、恐らく構想さえなかったと思います。
多くの方を巻き込み、note公式にも注目されているすのうさん、その大きなうねりのようなものを生み出しているパワーに、ただただ圧倒されて見ていました。
最初は、「どうであれコンテストの受賞実績が欲しい」という気持ちからnoteの公式コラボにはあらかた応募し、私設コンテストの存在を知り、応募させていただきました。
ただ、途中からそれが変わったのは、結果発表前後でした。すのうさんの好みを狙い撃ちにした作品の舞台裏の公表や、初めてコンテストで選ばれたことへの感謝など、たくさんの後日談を拝見していくなかでふと思ったのは、割としょーもない考えです。
・自分が主催したら、自分のことを研究してくれる人が出てくる。
・しかも、自主企画コンテストではそこまでの金額を捻出できている人はいない。じゃあ、金額を吊り上げたらもっと大規模にできるのではないか。
これが実際わたしが考えたことでした。底が浅い人間ですみません。
noteで作品を公開している人は、程度の差こそあれど「自分のことをわかってほしい」という気持ちがあるのではと思っています。少なくても、わたしは強くそれがあります。
だったので、まずはそれを与える側になることで、逆に注目してもらえる。「これだ!」という形でした。
3.気持ちをないがしろにしたくない。でも、受け止めきれるのか。
わたしが一貫してやってきていることは、気持ちを蔑ろにしたくないということです。それは、わたし自身がそれをやられることが本当にイヤだからです。
ただ、ふと思ったのは、それは「関わっている人が少ないからできていただけなのではないか」ということでした。
コメントも、個人的には「うーん」と思うものもあったりもしますが、これはあくまで関わる人を増やそうと思ったら仕方のないことなのだと思います。
一方、もちろん、これはわたし側にも問題はありまして、例えば、本当に渾身の作品に対してちゃんと咀嚼しきれているのかという問題です。
まぁ、この部分はあくまでわたしは主催の立場なので、そこまで気にしなくてもいいとは思うのですが、気軽に(不純な動機で)始めてみたものの、本当にコンテストを開く資格があったのかということも考えていました。
結果発表のnoteにも書きましたが、今回は、あくまで、わたしと3人のメンバーが独断で選んでいるので、違う方式だったら選ばれていた作品もたくさんあったと思います!
だったので、選ばれた人やいい作品が書けたと満足していただくとともに、選ばれなかったとしても落ち込む必要は全然ないと思うので、そこは改めて強調させてください。
4.主催としての器
そして、同時期に開催されたモノカキングダム。このコンテストでも強く思うことがありました。
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