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書くことを仕事にしたいと思っている方へ 「養分」から抜け出す3つの方法

今回は、少し真面目な話で、「書くことを仕事にしたい」と思っている方の少しでも参考になればというnoteです。

と言うのも、こういう「何かになろうとしている方」と言うのは、言葉が悪く恐縮ですが、構造上「養分」になりやすい傾向にあります。確かに、まだ知らないことが多いので当然です。そんな夢に燃えている方たちを「ヒヨコ食い」「初心者狩り」する輩が本当に嫌いなので、そういう被害を避ける意味でも参考になればうれしいです。

*ちなみに、アイドルであったり、お笑いであったり、e-Sportsであったり、どの業界も構図としては大枠同様のことが起こっていると考えています。ただ、正直こちら側(門戸を叩く側)もリテラシーを上げる必要があると思う部分もあるので、そういった意味でもこのnoteを書いています。

もちろん、すべてのスクールや、アウトソーシングプラットフォームで発注している企業を悪く言うような主旨ではなく、わたし自身としての共通スタンスとして、何かを否定するようなものではないのですが、今回は内容上少しテイストを変えてお送りします。

ちなみに、今回の記事は、ひがしさんのアンケート調査を受けて、Webライターの仕事を獲得したい、noteで収益化したいという方が多い結果に、割と衝撃を受けたので、改めて、わたしの視点から論じられればと思います。
ひがしさん、素晴らしい調査結果をありがとうございました!

▽ひがしさんのnote


0.大前提:金額を上げる

まず、書くことを仕事にしようと思ったら、ある程度食べていけるようにする必要があります。それは、ビジネスライティングでも、ブロガーでも、作家でも、共通の認識ではないでしょうか。

そのために、必要なことは、最初は仕事の受注ですが、大前提としてどんどん金額を上げていくための思考が必要になります。
もちろん、AIなどをフル活用して記事を量産する形や、外注する形も必要ですが、金額が安い=たくさんの仕事を早くこなす必要があり、追われる毎日から抜けにくくなります。

まだ仕事として受けたことがない方も、今は自信がないかもしれませんが、「もし同じライティングをするなら、少しでも金額が高いほうがうれしい」ですよね。私の場合は、「これだけ書いたのに、これしかもらえないのか」という最初の受注体験が、そうした気持ちに火をつけてくれました。

1.文字単価からの脱却

文字数よりも意識することは…

最初は、「文字単価いくら」を、地道に上げていく形になります。
ただ、この文字単価計算、一見労力に見合っているように見えますが、個人的にはこの計算方法は、本質を捉えていないと思っていて、あまり好きではありません。

確かに、文字数が多いほうが時間もかかりますし、10,000文字と2,000文字が同じ金額なのはどうかと思います。ですが、この発想だと大前提として先に挙げた金額を上げていくのは、割とハードモードになりやすいです。

「専門知識や資格もない私は、これぐらいの金額でやるしかない。もっと早く書けるようにならなきゃ」という思考になりやすいためです。もちろん、ライティングの効率化は重要なのですが、それ以上に「書いているものがどのようなインパクトを与えるのか」という視点も重要ではないでしょうか。

この観点を持つようになったとき、わたしの場合は、一気に視野が変わりました。例えば、文字数としては決して多くない(むしろ、多くても読まれない)プレスリリースの仕事や、会社案内の内容をライティングする際には、その企業の根幹に近い部分に関わるため、金額を上げていくようにしました。

今でも、文字単価ベースの仕事はまったく受けないわけではないですが、基本的には「1本あたりいくら」という仕事を受けるか、後述する「実績積み」ジャンルのものに限り、文字単価ベースで受けるようにしています。

2.仕事の形式に、選択肢を持つ

思ってもみないような、あなたに合った仕事があるかも!

そして、もう一つ重要なことは、「営業」や「事務」が一言でくくれないように、「文章の仕事」も非常に多岐に渡ります
わたしの場合は、記事を書きまくるライティングよりも、割と時間をかけて書くものが好きだったこともあり、その思考と先ほどの金額を上げるための発想から、構成やターゲットから練っていく広報やプロデューサー的な関わり方や、インタビュー記事のほうに特化してきました。

途中から「Webライター」と名乗ることに違和感を感じるようになりました。わたし自身が本当にやりたい方向は、上流から戦略を練るところでした。ひたすら記事を書いていたら、恐らくこうしたことにも気づかなかったと思います。

あくまで、わたしは、ビジネス領域で企業向けに仕事をしていたので、ブロガーや作家として成功するためには、その分野で成功している人にノウハウを教わるのがいいのではと思います。
ただ、忘れてはいけないのは、スクールの場合は、その先の案件がどれくらいあるのかという話ですし、仮に案件のプールがあっても、もしくは、自分のHP等に問い合わせが来るようになっても、「クライアントワーク」と言われるお客さんとのやり取りや交渉は必ず発生するということです。つまり、「選ばれる」必要があるのです。

そのなかで、数万円から数十万円を支払ってライティングスキルを学ぶことが、自分に必要なスキルの優先順位としてよさそうかは、ちゃんと考えたほうがよさそうですね。

3.大まかでいいからロードマップを持つ、見直す

目指す方向を決めなければ、近づくことはない

最後は、「いくらぐらい稼げればいいのか。どのような仕事を増やしてそこに行くのか」という大まかなロードマップを持つという話です。
お恥ずかしながら、わたしは個人事業主として独立した際には、ここがまったく出来ておらず、独立時に公庫からお借りした借金だけ残すという情けない結果になりました。

もちろん、目標金額だけを決めても非現実的ですし、一発逆転をついつい狙いに行ってしまいます。
そのなかで、どのジャンルの記事を書いていくのか、どうやって金額を伸ばしていくのかをある程度描いていく必要があります。

当然、簡単に予想通りにはいかないですし、往々にして最初は少しずつしか進みません。それでも根気よくバットを振り続け、チャンスを掴めるかにかかっていると言えます。

抽象的な話が多くなってしまったので、もう少し具体的なお話をしますと、わたしの場合で言えば、会社員の給料(年収で500万くらい)+パートナーの収入で、最低限毎月回すだけにはなっています。
*ウチは子どもが3人いるので、正直先のお金を考えると、もっと頑張らなきゃという気持ちが強いです。

その上で、複業で目指すのは、まず毎月の返済金額を賄うこと。
さらに、自分がやりたい活動費、つまり、美術館や現地に行く費用、体験系に回す費用を稼ぐこと。
できれば、子どもたちがお金をかかる時期までに少しでも貯めておくことや、投資にももう少し回したいという気持ちもあります。

一時期、メルマガの仕事だけで月20万という時期が半年ほどあったのですが、それくらいあれば、非常に現実的になります。複業だけで月20万円というのが当面の目標になっています。

金額の上げ方

恐らく、この話が最も気になるところだと思うので、ここも具体的に書いていきますね。キラーコンテンツを最後に書くとは、ライターの風上にも置けないかと思いますが、この記事を有料化したり、自分のスクールの勧誘とかはないので、許してください(笑)。

大きく分けて、以下のような方法が一般的です。

・専門性を高める
 わたしの場合は、当時のSEO対策ができるライティングでした。もしくは、特定のジャンル(例えば、金融や医療など)での実務経験や資格などもこれに準じます。

・予算があるジャンルやクライアントを選ぶ
 これも、ビジネスあるあるですが、やっていることが大して変わっていないくても、そもそも、業界的に資金体力のある/ないで報酬が左右されることがあります。
 もちろん、それでも「自分はこのジャンルでやるんだ!」という想いがある方はそれでいいと思うので、少しずつ収益構造を確立しつつ、目先のお金は高単価ジャンルでの受注を目指していくのがいいかもですね。
 *とは言え、通常のSEOやライティング自体は、だいぶ条件が渋くなってきているので、そもそも、記事を書く以外の仕事に関わるという選択肢も考えてもいいかと思います。

・実績を積む
 正直、これが最強です。「ライター歴何年」とか、「何件の記事を書いた」とかも数字としては重要ですが、誰もが知っている企業の案件を担当したと言った瞬間、それに勝る実力の証明はなくなります。
*その分野での大手企業とかであればなおさらです。

 とは言え、いきなり大手案件を狙えないので、ここで必要になってくるのが、「実績積み」「わらしべ長者」方法となります。

 つまり、そのジャンルで経験がなく、ウリにできるものがないときは、まずは相場より安いものでも実績を積みます。そして、今度はそこの実績をベースに、同ジャンルのもう少し条件がいい案件を取りに行きます。
 もしくは、超大手ではないけど、実績として使えるなというものであれば、少し条件が悪くても取りに行くこともあります。

 ただし、これもその先のイメージをしっかり持っていないと、ただ単にいつも安く受けるだけになるので、ここの塩梅や見極めは重要ですね。

資格を取る(実績がないとき)
相手を一発で実力をわかってもらえるものがないとき、あったとしても、そのジャンルで証明できる強い実績がないときなどは、民間の資格や検定を取りに行きます。

 例えば、わたし自身も、注力すると決めたアート系では全然実績がないので、自主的にアートレポートを出しつつ、美術検定を受けることにしました。その後、業界的にちゃんと仕事として受けるものや、美術館公式の仕事をいただけるように、引き続き、noteに注力しつつ、そちらの仕事にも応募し続けます。

・ロードマップを見直す
 
新しいジャンルや自分にあった仕事の形態や、今まで予想もしなかった仕事につながる場合もあります。
 また、純粋にロードマップの進捗を確認して、引き直す場合もあるでしょう。目的地を忘れないためにも、計画を見直すのは非常に重要です。

・「手を挙げる」のを辞めない
 例えば、仕事が重なったりすると、どうしても、新しい仕事の獲得が疎かになりがちです。
 ですが、新しい案件は決まるまで一定の時間がかかることも多く、始まった後もなかなか進まないこともざらにあります。

 そのため、仕事が忙しくても、情報収集したり、案件に応募したり、気になる方とコンタクトを図ったり、わたしの場合はnoteの連続投稿もそれにあたります。わたしは、どちらかというと、人とつながることが目的で、お話を伺っていくなかで、発注することも発注されることもあるという考え方です。
 そもそも、たくさんのことをこなす前提で考えたら、noteを毎日書くこともできなかったら、色々なところを回りながら、複数の仕事を回すことなんてできないという想いからでした。

 そして、何より仕事として関わることが、最大の経験になります。

・焦らず、継続する
 そして、最後に挙げるのは、これです。
 せっかくいいカンジで進んでいるのに、結果を焦って失敗する人は多く見てきましたし、わたし自身もそうでした。
 「貧すれば鈍する」ではないですが、やはり、自分に余裕がなくなってくると、厳しい行動を取りがちですよね。

 筋トレやあつ森と同じで、急に力はつかないし、急には進まない。もちろん、進展があることや予期せぬ急展開はあるけど、大事なのはコツコツ続けること。


ということで、気がつけば、とんでもない文量になってしまいました!
わたしも余裕ぶっているわけではなく、noteの収益化は見据えています。ただ、noteでの実績がまだまだ弱いので、ここも少しずつロードマップを上がっているところです。

ちなみに、ここから宣伝ですが、noteというプラットフォームには感謝しているのと、noteが存続してほしいため、プレミアムにはアカウント登録時から加入しています。
まずは、スモールスタートということで、noteの収益では、毎月のプレミアム料金を賄うことから始められたらいいなと思っていますが、正直、有料コンテンツをガンガン出すのはもう少しnoteでの実績を積んでからと考えています。

ただ、このnoteがいいなと思ったり、もっとリアルなお金の話が知りたいという方は、現在唯一の有料記事であるこちらの記事を購入してもらえたらうれしいです。

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以上、収益化のために、わたしもコツコツ続けている灯火からでした!
いつも、みなさんのnoteから非常に刺激をもらっています!

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灯火 @ココロ・カタチ・ヅクル「リ・キュレーター」
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