これぞマーケター思考の真骨頂！【森岡毅著 『苦しかったときの話をしようか』】
今回は、新しいジャンルの投稿です。小説系の紹介をやるなかで、いつかやりたいと思っていたのが、ビジネス書ジャンルの本紹介。
ということで、今回新しいマガジンを作って、新ジャンルとして展開していきます。
記念すべき最初の本はコチラです！
USJを再建させたマーケターとしても有名な森岡さん。森岡さんと言えば『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』から読もうかと思ったのですが、手に取ったのは『苦しかったときの話をしようか』のほうでした。
復職後仕事も落ち着きつつも、どこか仕事に対してモヤモヤしていた時期。「何かヒントが欲しい」と思い、手に取ったのがこの本でした。
ぜひ、この本の質感や手触りも味わってもらえたらと思います。
＊もちろん、電子やオーディオブックでもOKです。
ちなみに、わたし流の「本の紹介ルール」に則り、ネタバレや本編の話は特にしません。有名な本のため要約や紹介動画なども上がっているので、手っ取り早く知りたい方はそちらもオススメですよ！
ここからは、わたし灯火の「リ・キュレーターとしての視点」から、感じたことを書いていきます。
ちなみに、内容についてや視点に関して、内向型心理カウンセラーのこーたさんのnoteが非常に読みやすかったです！コーチングされている方のnoteはわたしは凄く入ってきやすいです。
▽こーたさんのnote
親として、伝えてあげられることは何か
マーケティング思考や自身のブランディングについて学べるこの本なのですが、元々は、森岡さんが娘さんとの進路の会話で失敗してしまったところから、キャリアに迷ったときに伝えたい内容を少しずつ書き溜め、今回書籍化した内容でした。
この部分、冒頭からメチャメチャ具体的に書かれているのですが、おこがましいですが、完全に自分を重ねていました。森岡さんが娘さんに言っている内容は、ビジネス的には大正解です。理想の上司そのものです。しかし、まだ娘さんはうまく状況や自分自身の理解が追いついていないため、沈黙と怒りで会話は終わってしまいました。
わたしも、ビジネス的に物事を前に進めるのにはそれなりに自信があります。しかし、子どもとの会話で「うまくできた！」と思うよりは、「どうしてああいう風に言ってしまったんだろう」とか「もっとうまくできなかったのか」と思うことが圧倒的に多くなっていました。実際、9:1ぐらいで後悔しています。
「あの森岡さんでさえもそうなってしまうのか」という驚きと、森岡さんが「どうすればわかりやすく伝えられるか」をまとめた一冊。惹きこまれるように読み進めていました。
同時に思ったことは、では、わたしは子どもたちに何を、どのように伝えられるのか。わたしが、アウトプットしたいと思うことの1つが見えてきた気がしました。
「さあ、今度はきみの番だ」森岡さんは99%そんなこと言っていないと思うのですが、わたしはそんなメッセージを受け取っていました。
どう見られるか、何を伸ばすか、市場はどうか
もうここは、本書の真骨頂です。マーケティング、ブランディングの基礎ですね。ライバルはどうなっているか。自身の何を強みとして、何を伸ばしていくのか。
自分の強みの「探し方」というよりは、「作っていき方」という形で、考え方のお手本とも言える部分が、かなり具体的に書かれています。
そして、最終章では、本のタイトルと同名の章。森岡さんが「苦しかったとき」の話は、見ていてこちらまで息が詰まるような想いと、それに立ち向かっていく森岡さんの凄まじさを感じることができます。
わたしが感じたのは、小手先のキャリア、強みというよりは、より大きな視点で自身の「道」を見据えるための本ということです。子どもたちがもう少し大きくなったらもちろん読んでほしいと思うと同時に、自分自身も定期的に読みなおしたいと思える本でした。
今回のトップ画像は、出雲さんのイラストを使わせていただきました！わたしが普段見ているような有料のストック画像で見るようなクオリティに驚きました！
＊プロフィール欄を拝見したところ、「BtoB向けの広告やコンテンツデザインをされている」とのことで納得の一言でした。
いいなと思ったら応援しよう！
