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わたしのアート元年!今住んでいる土地が100倍好きになっていた学び

今回は、note × 國學院大學さんのコラボ企画「#今年学んだこと」への応募noteです。

今年1年は、正に学び直しからの行動を始めた年でした。アートへの興味、特に印象派から始め、美術館を回り、さらに派生する内容を調べていく内に、どんどんつながっていきました。

気がつけば、引っ越しが多く「土地愛」というものがなかったわたしが、今住んでいる土地への愛着が100倍強くなっていました。
ただ、結論だけ聞かされても「?」だと思うので、何があったのか紐解いていきましょう。

▽企画概要のnote

教養への興味を踏み出せたのは、YouTube大学

適応障害で休職し、そこから3年ほど経ったある日のこと、ふと思いました。

自分が本当にやりたいことはなんだろうか。

2023年 40歳で年末を迎えるわたしの心境

復職直後はどうなるかと思っていましたし、復帰後も色々ありましたが、幸い仕事は順調です。ですが、なんというか、わたし自身に”ポイントが貯まっていく”ような仕事ができていない感覚がありました。今の仕事が嫌いなわけではありませんが、本当にすべてを賭して今の会社を大きくするという気概は申し訳ないですがありません。

かといって、以前のように個人事業主として独立する気もありませんでした。前回の挑戦ではうまく軌道に乗せることが出来ずに、再度会社員になった身です。

色々モヤモヤしている内に思い出したのは、休職中にいくつか見ていた中田敦彦さんのYouTube大学。古事記やエバンゲリオンの回は衝撃的でした。そこでアートの見方の大枠を解説にしている回に出会い、衝撃を受けます

また、チャンネル内で「いくつになっても、『ずっとやりたかったこと』をやりなさい。」や『ゼロ秒思考』の回を見ることで、どんどん生活習慣に取り入れていきました。

そして、アートの見方の大枠に触れ、「わたしが好きなのは印象派、そのなかでもモネ!」と思っていたときに、会期終了間際のモネ展(連絡の情景)が開催されているのを知ります。すぐさま駆けつけました!

モネから始まり、ぐるっとパスとともに美術館巡りへ

思えばこれが、わたしが初めて自分の意思で行きたいと思って行動を決めた美術館デビュー。学校のイベントなどの工程に入っていたからではない、行きたくて行った展覧会でした。

▽記念すべき美術館デビューのnote

そして、発信する場としてnoteを選び、「ぐるっとパス」というおトクなチケットとも出会い、絵画に限らず、たくさんの「本物」に触れていきました。

また、最近ではこのArt Reportのシリーズで、「今日の注目記事」に選んでいただきました。自分のなかで最も注力したいと思っているジャンルで選んでいただき、感動もひとしおです。

▽「今日の注目記事」に選んでいただいた東京都現代美術館のArt Report

その間もYouTube大学の動画を、ほぼオールジャンルにわたって食いつくように魅入り、また、自分自身が大切にしたいものとして、読書の強化を挙げました。元々本は好きでしたが、気がつけば手に取っているのはビジネス書ばかり。

そんななか、たくさんの本から影響を受けましたが、特に人生を変えるレベルの出逢いを果たしたのが原田マハさんの本との出会いでした。

アート、言葉のチカラ、原田マハさんの影響

最初にマハさんを知ったのは、住んでいるところの近くでやっていた読み終わった本の交換システム。何気なく手に取った本は、非アートジャンルのマハさんの本でしたが、内容もさることながら、「原田マハさんとはどういう人なのか」に物凄く興味を抱きました。

この頃はまだnoteを始めておらず、他のnoterさんの記事にも触れていません。美術関係の知識もほぼ0に近いわたしは、「キュレーター」という職業のこともチンプンカンプンでした。
そこから、『本日は、お日柄もよく』やアート関連の著書にどんどん惹かれていきます。

わたしの「リ・キュレーター」もマハさんの本を読んだ衝撃から、造語として名乗っています。

▽『本日は、お日柄もよく』の紹介note

近代文学もYouTube大学から

「こども図書館」の蔵書はまだこれくらい

さらに、並行してアートだけではなく、歴史的な文学もYouTube大学でまずは大枠に触れていきます。ちなみに、そこから衝撃を受けまくった名著は「マンガでわかる」系の本を自宅に買い、「こども図書館」として3人の子どもたちに開放しています。

そこから、昔から憧れのあった万年筆やデスク周りも味わいのあるものを好むようになり、文豪の世界へも興味が湧いてきました。

そして、ふと思いました。

そういえば、住んでいる地域に文人にゆかりのあるところがあったような。

白樺派と西洋絵画。そして、陶芸、民藝。

千葉県我孫子市には、白樺派ゆかりの地として白樺文学館があります。
白樺派と言えば、武者小路実篤や『暗夜行路』の志賀直哉ですね。

「ですね」とか知っている風に言っていますが、夏目漱石の作品もちゃんと知らずにYouTube大学で概要を押さえたくらいなので、わたしも最近調べた話です。

ちなみに、「そもそも、白樺派とは」という話でいくと、こんな感じです。

 白樺派(しらかばは)は、1910年(明治43年)創刊の同人誌『白樺(武者小路実篤と志賀直哉が発刊を話し合ったことだと志賀が日記に記している)』を中心にして起こった文芸思潮のひとつです。また、その理念や作風を共有していたと考えられる作家達のこと。白樺派の主な同人には、作家では有島武郎、木下利玄、里見弴、柳宗悦、郡虎彦、長與善郎の他、武者小路実篤は思想的な中心人物であったと考えられています。

我孫子インフォメーションセンター アビシルベHPより


わたしも最近知ったのですが、白樺文学館 学芸員の稲村さんのYouTubeはわかりやすい上に、あまりに衝撃でした!
*それにしても、「学芸員」ってカッコいい仕事ですねぇ!!

西洋絵画や彫刻とのつながり

まさかでした。白樺派は今で言うセザンヌなどの「ポスト印象派」を雑誌『白樺』内で紹介していたというのです。さらに、同時代の彫刻家であるロダンを紹介し、そこから彫刻好きな方との縁が広がり、なんとバーナード・リーチの工房もあったというのです(窯は焼失)。

原田マハさん好きにはお馴染み、あの『リーチ先生』その人です。noteでつながった方のなかにも、「『リーチ先生』を読んで陶芸をやってみた」という方もいらっしゃるほど。

さらに、”リーチ先生”を誘ったのは、柳 宗悦(やなぎ むねよし)。「民藝運動の始祖」とも言われる方です。さらに、陶芸家河村蜻山(せいざん)も居住したと言われています。益子焼の始まりと言われている方です。

わたしがnoteアカウントを作る前、陶芸に触れたのは笠間市の陶炎祭(ひまつり)でしたが、そこでも一気に陶芸の世界に引き込まれました。

つながる、広がる、そしてまた学ぶ

世界史やクラシック、絵画の歴史を調べているとき、フランスに魅了された後、個人事業主時代から縁が深い方がフランス語が堪能で、海外ビジネスの支援をしているという符号があまりに衝撃的でした。

岡本太郎や渋沢栄一も衝撃を受けたパリ万博、モネもショパンもドビュッシーも、「ベル薔薇」も『レ・ミゼラブル』もフランスでした。
*ちなみに、モネもゴッホも日本好きです。

そして、引っ越して来たばかりは、手賀「沼」という響きだけで敬遠していましたが(笑)、人道主義の白樺派が集まり、志賀直哉が父親との確執の末「和解」を書き、印象派やロダンが絡んで、マハさんが絡んでくるのであれば間違いありません。わたしは「ここにいるべくしているんだ」と確信した次第でした!

ちなみに、それ以外にも杉村楚人冠(そじんかん)にもゆかりがあるところで、こちらも同様に解説動画が凄くわかりやすく、今でこそ「誰?」というレベルですが、非常に知名度が高く、人気の方だったことがわかります!

学ぶは、つながる、愛が深まる

noteを始めたばかりの頃、実は「noter」と呼ぶのは少し気が引けました。自分のことも相手のことも。ですが、今、わたしはnoteが大好きです。

胸を張って、自分の活動の中心がnoteであること、そんな自分はnoterであり、わたしの周りの方々もnoterと呼ぶことに抵抗はありません。

幼いころから引っ越しが多く、「北海道と沖縄以外はおんなじような形式ばかり」とひねくれていたわたしに、心から「I ♡ ABIKO」と言わせてくれたのは、教養でした。

好きなことを調べて、その知識がつながっていくこと。そして、それらを通じて人とつながっていくこと。そうしていつしか愛が深まっていく。それこそが学びなんだとわたしは思います。
わたしのアート元年は、人生全体で見ても大きな転機だったと言えます。来年も引き続き、学びと愛をつながりを深めていきます。

#今年学んだこと

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灯火 @ココロ・カタチ・ヅクル「リ・キュレーター」
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