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【Art Report】モネからアメリカへ(東京都美術館)絡み合うつながりを感じた日|2024年4月
今回は、先日のモネ展での美術館デビューから2回目となる「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」に行ってきた内容をレポートします。
ちなみに、このときはまだアートレポートを本格的にしようと思い立っていないなこともあり、写真や資料がかなり少ないのですが、感じることは多かったので、改めて展示会の見方として、何か参考になるところがあればうれしいです。
・印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵
・Frontiers of Impressionism: Paintings from the Worcester Art Museum
・会期:2024年1月27日(土)~4月7日(日)【終了】
・HP:https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_worcester.html
*公式HPから閲覧できるパンフレットもかなり見ものです。
今後は、八王子や大阪での巡回があるそうですので、ぜひチェックですね!
東京都美術館後の巡回予定
・郡山市立美術館(福島)4月20日~6月23日【終了(執筆時)】
・東京富士美術館(東京・八王子)7月6日~9月29日
・あべのハルカス美術館(大阪)10月12日~2025年1月5日
ちなみに、作品や企画展全体の解説は、こちらのみだれ髪さんのものがとても綺麗で見やすかったため、ぜひ見てもらえたらと思います!
![](https://assets.st-note.com/img/1724482867342-jryhCi2u8G.png?width=1200)
印象派の予習を多少済ませた上で、いざ出陣!
今回は、わたしの美術館デビューとなる、2024年1月のモネ展を終えた後の話。
前回のアートレポートでも紹介したこちらの本で、もう少し知識を入れ、モネ以外の印象派の知識を胸に行ってきました!
▽初陣となる第1回目のアートレポート
▽印象派の大枠を理解したい人にメチャメチャオススメの本!
とっつきやすい絵のタッチと、かなりしっかりした内容が両立しているのが好きなポイント
『イラストで読む 印象派の画家たち』杉全 美帆子 著(河出書房新社)
さらに、山田五郎さんのYoutubeなどでも予習しているので、いざ実際の作品に触れてきました。
結論、今回の展示会で感じたことは、
・光
・水
・画家たちのお互いに絡み合いと広がり
でした。
光と水
![](https://assets.st-note.com/img/1724481262994-7ZcTKfILI3.jpg?width=1200)
これは、単にわたし自身のテーマです。
印象派のなかでも、特にモネに惹かれたのは、光と水の表現に注目し、それが作品に存分に表れているからです。例えば、同じく印象派のルノワールと同じ風景を描いても、お互いに力を入れている部分が違うことからもわかります。
わたし自身は絵を描くわけではありませんが、光と水というのは心が動かされるテーマとして掲げています。
さらに、「筆触分割」と呼ばれる、色を混ぜずにそれぞれの色を置くことで、視覚的には混ざっているように見える技術からもわかる、「境界」を非常に重視した描き方が、わたしが特に印象派に惹かれる理由でもあります。
境界は全であり、無である
突然、禅的な意味不明なことを言ってしまってすみません。
ここは、まだまだかみ砕く必要があると思うのですが、境界というのは非常に重要なテーマだと思っているのと、一生かけてアウトプットするテーマとして掲げています。
適応障害になる人の傾向として、相手に共感しすぎるというのがありますが、わたしも正にそれです。それは、自分と相手の「境界」が溶け合ってしまったのだというイメージがあります。
他方で、晴れとケ(非日常と日常)の境、国境など、多くの”境”は人為的に決められた一方で、うまく機能しているものと必ずしもそうでないものも存在していると思います。
さらに、ここに禅の思想を絡めたいと考えているのですが、正直メモレベルなので、ここのパートは自分のために書いていると思っていただければと思います。
「縦と横」のつながり
![](https://assets.st-note.com/img/1724483394052-zJMomT0pRd.jpg?width=1200)
今回、印象派が話題になる少し前のクールベやピサロ、シスレーなどの作品に見れたこともよかったです。自分が「どういう作品をいいと思うのか」を突き詰めるのも楽しいですね。
また、美術的に良く出てくる「習作」という形で、同じ作品を何度も部分や全体の模倣を繰り返し、自分なりに書き直す手法の経緯なども紹介されていたのも印象的でした。
当然、印象派と呼ばれる人たちでも、描き方やテーマは異なり、さらにそれがアメリカに渡った際にどういった影響を及ぼすのか。これは、フランスに留学した日本人も同様で、今回は印象派を軸にしながら、その歴史的な「前後左右」のつながりを見れた気がして、個々の作品以上に、この企画展全体で感じるものがありました。
なかには、会場から「もっとモネが見たかったわね」といったマダムの声も聞こえたのですが、そうした縦横のつながりや広がりを意識しながら作品を見ると、また違った楽しみ方が見えてくるかもしれませんよ!
他にもこういう見かた・感じ方も面白かったよ!などがあれば、ぜひ教えてくださいね!
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