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「だって、君なら…」冷たい押しつけ【note感想企画】

今回のnoteは、「あなたの渾身のnote、応援します!」企画にご応募いただいた、よづきさんのnote感想文です。

▽感想企画は、2/14(金)まで受け付け中です!企画概要note▽

▽今回、感想を書かせていただいたよづきさんのnote▽

以前、ふと目にしたよづきさんのnoteを読んだとき、その世界に一気に惹きこまれ、感想noteを書いたことがありました。よづきさんの作品って、グッと引きまれるんですよね。

▽よづきさんの作品に寄せたnote▽

沈む、感覚

今回のよづきさんの作品も、冒頭から物語の世界に入っていきます。雨の音、水に沈んでいく感覚。眠りにつく、意識が「沈む」感覚は、多くの方が感じたことがあるのではないでしょうか。

自分の殻にこもりたい。わたしは、何となく水の底に大きな二枚貝をイメージしていました。傷つくのに疲れた。希望を持ってもまた裏切られるのが怖い。そっとしておいてほしい。そんな感覚でしょうか。

「そんな・・・、だって君なら・・・。」

私と君。特定の誰かであることも連想するとともに、わたしが感じたのは、自分自身でもありました。正に、わたしの好きなボカロ曲「ハイドアンド・シーク」の世界です。

そして、もう一つ。明確に感じたのは、見出しでも引用した「そんな・・・、だって君なら・・・。」。
わたしたちは、誰かを励ますときに往々にして、こういった言い方をしがちです。

君なら上手くできるじゃないか、諦めることなんてないのに。
せっかくできるんだから一緒にやろうよ。

確かに、出来ている側の人からすれば、あるいは、そちらの世界ではそれが一般的な考え方なんだと思います。
ですが、「私」が水底に潜りたいのはできないからではありません。今、傷ついたこの心を癒してほしいという気持ちではないでしょうか。

この励ます側と励まされる側のポイントのズレは、ときに冷酷にさえ見えます。決して悪意があるわけではないのにすれ違ってしまう、かえって関係を悪化させてしまう。それはすれ違いであり、押しつけでもあり。

そんななんとも言えない、悪意不在の悪化。そのざらついた感情は往々にして親子などの家族で起こりやすい。他の作品を読んでいることもあるかもしれませんが、わたしはそのあたりと絡めて考えてしまいがちでした。

また、再び音楽関連で恐縮ですが、YOASOBIの「夜を駆ける」的な世界観も想起した作品。
スッと作品の世界に惹きこみ、直接的なことは書かずとも想像を含ませられる。さすが、よづきさんの作品でした!


今回は珍しく書き終えた後にトップ画像を探していたのですが、なんとあのTOMOさんでした!
しかも、「M八七」に寄せたとのことで、米津さん&シン・ウルトラマン好きとして、一人でテンション上げてました!(笑)

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灯火 @ココロ・カタチ・ヅクル「リ・キュレーター」
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