見出し画像

「これぞ美術館!」の一日アートな日【東京都現代美術館】MOTコレクション|エージェントのA

今回は、「灯火Art Week」は終了しましたが、まだ紹介しきれていない美術館の展覧会について、紹介していきます。

紹介するのは、東京都現代美術館。通称、MOTと略される美術館です。

東京都現代美術館(MOT)
・住所:東京都江東区三好4丁目1−1 木場公園内
・2024年11月27日現在は、展示替えのため休館中
・最寄駅:清澄白河駅、木場駅、バスも出ています。
 アクセス:https://www.mot-art-museum.jp/guide/access/(公式HPより)

11/27(水)まで休館中ですが、11/28(木)からは、こちらの展覧会が始まります!
「国内外から約300組の出版社、ギャラリー、アーティストが一堂に集まり、アートブックやZINEの魅力を来場者に向けて直接伝えます。」とありますが、メチャメチャ気になりますね!

ちなみに、わたしが最初にボヤっと思ったのは、「略称がMから始まる美術館って多いなぁ」ぐらいの感想でした。それもそのはず。「〇〇現代美術館は、Moderm Artの略かぁ」と思ってたら全然違いました(笑)

「Museum of ~」でMOだったり、Moの名前が略称に使われることが多く、現代美術の部分は「Contemporary Art」と訳されています。とは言え、略語はどこを取るかは結構違うので注意が必要ですね。
*先日、GHQのQはどこかが話題となり、パートナーと必死に探していました(笑)

東京都現代美術館は、「The 美術館」なトコロ!

入口側から見て側面からのアングル

大規模な公園のなかにあり、広い空間、建物、水、オブジェ…。美術館自体の規模も大きく、同時に複数の企画展が開催され、さらに常設展にあたるTOPコレクションが展示されていることが一般的です。
ぐるっとパスでは、指定の企画展が無料で、企画展の入場券があると、TOPコレクションも見れるという仕様でした(2024年当時)。

ミュージアムショップの規模も広く、さらにカフェやレストランもしっかり完備。カフェはSNSでコスパも完成度も高く、アート界隈以外でも話題になったくらいでした。

今回伺った展覧会①「MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020 / Eye to Eyeー見ること」

東京都現代美術館の「常設展」にあたるのが、MOTコレクション。

「MOTコレクション」展では、戦後美術を中心とする当館の収蔵作品、約5500点の中から、会期ごとに様々なテーマや切口を設けて作品を展示し、現代美術の持つ魅力の発信に努めています。

公式HPより

展示中は写真撮影不可のものも掲載されている、作品・作家解説パンフレット。こうしたもののクオリティの高さも圧巻です。
また、駅から美術館までの道のりをイメージして創られた作品に「触る」展示コーナーもあり、目を閉じて作品をあじわうコーナーもありました!

光島貴之《ハンゾウモン線・清澄白河から美術館へ》2019 Photo: Takashi Fujikawa
展覧会 公式ページより

コレクション展全体として、展示作品の種類も幅広く、全身で刺激を受ける新鮮な体験でした!

清澄白河駅からのMOTまでの道のりは、オシャレなカフェや美術関連の本を置いた古書店も多く、また”かかし”をアートにして街全体を盛り上げる取り組みも行っています。

そうした意味でもこのように、駅からの道のりが作品になるのも頷けますね。

これが見たくて来た!「ホー・ツーニェン エージェントのA」

実は、今回の現代美術館は、こちらの展覧会が目的でした。初めてとなる動画作品を中心とした展覧会。動画と聞いてピンときた友人を誘い、初めて人を誘って行く美術館体験でもありました。

日本のアートは遅れている、のか?

今回の展覧会は動画コンテンツがメインでしたが、わたしが感じたのはこれでした。語弊がないように言うと、アートの優劣を論じたい訳ではありません

今回のホー・ツーニェンの展覧会は、今までわたしが訪れた展覧会とはまったく違うテイストを感じました。

例えば、VR画像を用いて、手前と奥で違う音声、違う字幕が展開される作品。同じ歴史上の話をやや異なった見方で解説するのを同時に展開するのは、非常に興味深い手法でした。

ただ、同時に思ったのは、これを普通にやると「頭が混乱する」とか「よくわからなかった」という話になるのではないかと、表現者として直感的に思ったことでした。

もちろん、日本的な展示の仕方が悪いとか、丁寧すぎるとか、他方で現代アートになると置いてけぼりになりやすいとかそうした話ではありません。
むしろ、わたしはキャプションや展示の仕方など、キュレーターのみなさんのお仕事には尊敬しかありません。

ただ、絵画が「写実的かどうか」しか見れない人が大多数を占める(とわたしは主観的に思っている)なかで、十分にヒントが散りばめられていても、そこに答えを置かない展示は、恐らく嫌がれるのだろうなと。
あるいは、答えがないなら、最初から一切のキャプションも何も置かない。

奥行きというか、その2つの展示の仕方における中間がない、もしくはそうした感性は一般受けしない。それ自体が「本を読まなくなった」とか「考えるチカラ」が弱まっていると言われる所以ではないかとさえ、発展して考えてしまっていました。

とは言え、このあたりはちゃんとした数字的な根拠をわたしが押さえているわけではないのと、結局”攻めた”展覧会をやったところで収益が…というのもあると思うので、難しいところですよね。

ただ、ランダム生成の技術を使ったループ作品など、技術的なものをフルに使いこなしている印象も強く、そういった意味でも、こうした「奥行き」を感じる展覧会ももっと行ってみたいと感じました。
*そもそも、わたしもようやく美術館を回り出した新参者なので、わたしがそうした種類の展覧会にまだあまり触れていない/知らないだけかもしれません。

いずれにしても、友人と回って写真を撮るのも忘れるくらい惹きこまれた、非常に大きな刺激をもらった展覧会でした。
ぜひ、↑の公式ページから作品の様子を見てもらえたらと思います。


おまけ

今回、MOTに清澄白河駅側から行ったのは、実はまた別の大きな目的がありました。
それがこちらです!

異変が!

そう、少し前にSwitchやSteamで爆発的に流行ったゲーム『8番出口』のモデルともなっている駅を見に行くことでした!

ゲーム内で巻き起こる”異変”の一つである、この”ガチャガチャ蛍光灯”。昼間だったのですが、かなりゾクっとしたのを覚えています。
実際にやってみると、もれなく疑心暗鬼になれるこのゲーム。うちは家族全員が体験し、メチャメチャ楽しんでいたので、ココに来れたのはかなり感慨深いものがありました!


▽お仕事のご依頼やカジュアルなご相談は、こちらからどうぞ▽


いいなと思ったら応援しよう!

灯火 @ココロ・カタチ・ヅクル「リ・キュレーター」
エール・投げ銭的な形でいただけるとうれしいです!わたし自身もエシカル消費的な発想が好きなので、お互い応援したい人にサポートしましょうね!いただいたサポートは、お気に入りの文房具やツール関連の費用に使わせていただき、noteでも紹介しますよ!