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大切な同期へ感謝を込めて、演奏の贈り物をした話

最高の同期に恵まれて

新卒で入社してから10年以上、ずっと同じ会社で働いてきた。
同期は私を含めて3人。男の子二人と私。
入社当初から相性が良くて、何でも話せる関係性の同期。仕事仲間であり、大切な友人でもある。

その同期の一人が、移住を決意して今月いっぱいで退職することになった。

彼は、社会人になってからずっと私の心の支えだった。
他の友人には話しづらいような、劣等感やみじめな気持ち、家族のことや恋愛の悩みなど、どんな話でも彼になら素直に打ち明けることができた。

心に残るギターの演奏

彼とはたくさんの思い出があるけれど、一番強く心に残っているのは、私が結婚したときのこと。
「結婚を祝いたい」と言って、私一人のためにギターを演奏してくれた。
その優しさと気持ちのこもった演奏に心が震えて、涙が止まらなかった。

だから、彼の退職が決まり何かプレゼントをしたいと思った時、色々考えたけれど、結局、私がもらって一番嬉しかった「演奏」を贈りたいと思った。

たった一人のために奏でた竪琴

もう一人の同期とサプライズ計画を立て、彼のためにミニコンサートを開くことにした。
そのサプライズが今日、実現した。

たった一人のために、心を込めて竪琴を演奏した。

思い返せば、子どもの頃から大学を卒業するまで、本格的にピアノをやってきたけれど、「誰か一人のために、その人に届けるために演奏する」という経験は、今日が初めてだった。

彼は「一生の思い出になった」と言ってくれたけれど、それは私にとっても同じだった。
音楽を通して心を伝えることの喜びを、改めて深く感じた時間。

ソロで竪琴を一曲弾いたあと、もう一人の同期(ギター+歌)とも一緒に演奏をした。
一緒に音楽を奏でることの楽しさも、心から実感できた。

アサギストになっていなかったら…

もし、アサギスト(小田切あさぎさんが主宰する、魅力覚醒講座を卒業した受講生のこと)になっていなかったら。
いくら仲の良い同期でも、「演奏をプレゼントしたい」と言うのはおこがましく感じてしまい、言い出せなかったと思う。

そして、途中で涙が止まらなくなり、楽譜が見えなくなってしまったけれど、、、
それでも、人前で泣くことに躊躇いはなかった。

以前の私なら「泣くのは恥ずかしい」と思って我慢していたと思う。
でも今日は、たくさんの思い出がよみがえり、感極まって涙を流すことが、ただただ幸せな時間だった。

やり切った達成感

今日の演奏に向けて、一生懸命練習をした。
やり切った今、達成感がすごい。

あさぎさんがよく言う「目の前のたった一人を大切にすること」。
それと同じことかは分からないけれど、「目の前のたった一人のために演奏する」ことに全力を注いだ数週間はとても充実していた。

今日の演奏が、彼にとっても私自身にとっても、大切なものとして心に残ればいいなと思う。


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