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お金を使うことの喜びと不安~変わり始めた私の価値観~

欲しいものにお金を使う変化

お金を使うことは悪いことではない。
無駄遣いは避けたいけれど、自分が心から欲しいと思うものを買って、心が満たされるのなら、お金を使うことは有意義なことだ――。
最近、そんなふうに思えるようになった。

お金を使うことへの罪悪感

子どもが生まれてから、自分のためにお金を使うことをどこかで“悪いこと”のように感じていた。節約に励むママや、何よりも子どもを優先するママたちの姿を見て、それが自然と「良い母親像」だと思い込んでいたのかもしれない。

でも、それをただの思い込みだと気づいた今、自分が本当に欲しいと思うものには金額を気にせず手を伸ばせるようになった。

心を満たす買い物が増えた日々

最近は、自分が本当に欲しいと思うものに対して、以前ほど金額を気にせず購入できるようになった。例えば、安心・安全な食品を選びたいと思いながらも激安スーパーで済ませていた買い物を、オーガニック食品に切り替えたり。自分のための服も、今までは無難で安価なものばかり選んでいたけれど、多少高くても心から着たいと思えるデザインを選べるようになった。

今月は12年ぶりに新しい財布も買った。百貨店でひと目ぼれしたものの、高価だったため一度は諦めたけれど、どうしても忘れられず、購入を決意。今では使うたびに気分が上がる。心から「買ってよかった」と思える買い物だった。

お金を使うことで芽生える不安

お金の使い方が変わり、生活が豊かになった一方で、不安も生まれてきた。特にカードの請求額が多い月は、「このままでいいのか」と考えてしまう。無駄遣いはしていないと思いたいけれど、収入を超える支出がある月もあり、正直心もとない。

貯金が底をつくような逼迫した状況ではない。
今はまだ収入があるから大丈夫と思えるけれど、このまま貯金をなし崩しにしていくような状態になったらどうしよう。このままでは将来、子どもの学費を支払えるのか――。
そんな漠然とした不安が心に浮かぶことがある。

昨年受講した小田切あさぎさんの講座では「お金は使った分だけ入ってくる」と教えられた。でも、今のところお金は減る一方で、不安が完全には拭えない。

初めて抱えた罪悪感

今日、長女の入学式用の服を買いに行ったとき、夫に会計を任せてしまった。自分のカード利用額がさらに増えることを避けたかったからだ。

そして、その後「夫の財布から数万円くすねても気づかれないのでは」という考えがふと頭をよぎった。
こんなことを考えるのは初めてで、正直自分でも怖くなる。

自分の中で、お金に対する不安と罪悪感が入り混じる。この感情が生まれるのは、夫と家計を共有しているにもかかわらず、自分の出費をどこかで「隠したい」と思っているからだと思う。
お金の使い方を夫に話せば、理解を得られないのではないかという恐れが、こんな考えを抱かせているのだろう。

お金との向き合い方を考える

好きなものを買って心が豊かになることは大切だ。でも、使うだけではなく、お金が入ってくるような行動をすることも必要だと感じている。

お金に関する不安を完全に手放せる日は、まだ来ないのかもしれない。それでも、自分を縛る節約家に戻るつもりはない。お金を使うことを楽しみながら、少しずつお金との向き合い方を整えていきたい。

「お金がほしい」

そんな正直な気持ちを抱えながらも、今の自分にできることを少しずつ積み重ねていこうと思う。お金に対する不安と向き合いながら、心が豊かになる選択を信じて進んでいきたい。

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