【天皇家・旧華族】これは大丈夫なのというくらいに抑えた話
最近…でもないが昔の大名の末裔が講演をしたり、イベントを行っていることがよくある。
上杉家や真田家(幸村系)もそうであり、ちきんとした先祖伝来の資料がある。
しかし、ネットでも一部知られるようになってきたが、旧宮家の「華頂宮」の末裔を称する人物が色んな媒体に登場している。
有志による系図の調査では、捏造されたものであるということで、《偽物である可能性》が極めて高い。かつての、記憶に遠い「偽有栖川宮事件」の再来…というべきか。
しかし、昔の大名の末裔を名乗る者の中には、「史実では断絶した家」だとか、「子孫が散逸してしまった家」の成員であるとして、講演やイベントをやっている人物が、実は少なくない数で、割といる。
こういう時に真贋を見極める資料となるのは、まず浮かぶのは『平成新修旧華族家系大成』であろうか。かつて爵位を賜った者で、本家筋しか載っていないという制約はあるが。
ところでここから大問題というか、話の核である。某大名の末裔で、明治政府の高官だった人物の子孫という某氏がいる。
彼は皇室の現在存命するある人物の家庭教師だったと言い、更に(省略伏字)によって今上天皇の親族でもある、と言っている。
その事実はある程度、納得に至る点もあった。しかし、彼が某大名の末裔というのは無理がある。
その大名が家康によって所領を与えられた場所と、彼の本貫地は離れており、結びつけるのが難しい。
次に、明治政府の高官だった先祖について。この人物にはそもそも、嫡男がいなかった。
そして最後に、決定打である。
彼は本家筋を名乗っているが、『平成新修旧華族家系大成』に名前が記載されていない。
彼は現在、数多くのイベントや講演を主催しているが、内実は家柄に引かれた金持ちたちのビジネス会になっているという。
その上でもし彼が、皇室との繋がりが事実であるならば、天皇陛下と秋篠宮殿下の双方系統においてどちらも廃統も言い出されかねないほどの大醜聞となり、騒動になる。
(細かいことを書くと特定できてしまうので、書くことはできないが、双方にかなり近い立場であることをご明察していただければ幸いである)